アンジェラ・アキ:「手紙」を聴いたすべての人へ。初のギター弾き語りシングル「輝く人」特集
アンジェラ・アキ
デビュー5周年第一弾初のギター弾き語りシングル「輝く人」
「手紙」を聴いた、すべての人へ。自分の可能性を信じて生きていく“輝く人”であってほしい。
Interview page-02
――そんな中で、アンジェラさんが変われた転機というのは?
アンジェラ : 自分はこういうことをするために生まれてきたんだって本当に思えた時だったり、自分の可能性を信じられた時かな。
――今回の「輝く人」のテーマもまさにそこですよね。自分の可能性を見つけて、それを信じて生きていくことが“輝く人”になれるんだっていう。
アンジェラ : そうですね。だから「手紙」よりもさらに深く踏み込んでいるんです。「手紙」が“自分を信じて生きていって”という歌だとしたら、この「輝く人」は“自分の中の可能性を信じて生きていって”というメッセージなので。で、可能性っていうのは子供だけじゃなく、どんな人でも持ってるものだし、この“輝く人”っていうのは別にキラキラしてるとかスポットライトを浴びるとかそういうことではなくて、例えば“明日からもうちょっとポジティヴな気持ちで生きたい”みたいなことでもいいと思うんですよ。だからこれはすべての人へ向けた歌であり、自分自身に対するメッセージでもあるというかね。
――で、今回は最初にもいったように、初のギター弾き語り曲でもあるわけですけど。
アンジェラ : はい、たまたまギターで曲を作って。ほんとはピアノの弾き語りにアレンジし直そうかなとも思ったんです。でも私は今年デビュー5周年で、5周年というのは私の中で“再出発”の意味もあるし、ここから今までを振り返るんじゃなくて、さらに上を目指そうと思った時に、じゃあギターで新しいチャレンジをするのもいいかなって。わりと自然にスンナリ踏み込めましたね。
――ギターとピアノって、表現する上で何が一番違いますか?
アンジェラ : まずピアノは向き合って座る楽器じゃないですか。だから私の場合、自問自答というか、根掘り葉掘り自分の中を探っていく作業になるんですよ。でもギターは外に向いてる楽器だから、共に発信していく感じになって、開放感があったり、パワフルになれるっていうところはありますね。ただ、この間テレビで(ギターを弾きながら)歌ったんですけど、立って歌うってこと自体、ちょっとヘンな緊張感がありましたけど(笑)。
――でも初めて「輝く人」をギター弾き語りで披露されたのは、昨年12月の武道館なんですよね。
アンジェラ : そうです、そうです。人前で弾く最初がなにも1万4千人の前でなくてもいいじゃん!って話なんですけど(笑)。その時もチャレンジの気持ちが強くて、来年はこれだ!と思ってたんですよ。でね、(武道館のステージで)ギターを肩からかけて、「はい、行きま~す!」ってイントロを弾き始めた時に、髪の毛がストラップの下にはさまって、頭が動かなくなっちゃって(笑)、「ごめん!」っていってやり直したんですけど。リハではいつも髪を上げてやってたから、髪を下ろしたところを考えてもいなかったっていう(笑)。しかも私の場合、バックにバンドがいるわけじゃないから、逃げ道がないんですよね。ピアノなら、自分の体の一部みたいなものだから目をつぶってても弾けるんですけど。だから、ギターの弾き語りをやるのとやらないのとじゃ寿命が違うと思いますよ。絶対、縮んでると思う(笑)。
――ははは。でも、寿命は5ヶ月ぐらい縮んだかもしれないけど(笑)、それぐらい入魂の曲だからこそ、すごく“届く”曲になってるんだと思う。
アンジェラ : そうですね。こうやって新しいことにもチャレンジして、再出発の第一弾としては満足のいく一枚になったなと思いますね。
――チャレンジといえば、今年8月には<阿波のMY KEYS 2010~ピアノ弾き語りライブin アスティとくしま>も決定したそうですね。
アンジェラ : はい。これまで武道館や大阪城ホールでやってきた<MY KEYS>というライヴを、地元でもやりたいなとずっと思っていて、それが今回実現することになったんです。私にとって一番大切な地元でできるっていうこと自体、意味があるし、アスティっていう会場は5千人くらいしか入らないんですよ。そこで、武道館や大阪城ホールと同じ規模のものをやるから、逆に距離も近くて、すごくいいものになるんじゃないかなって思ってます。地元には親戚もいっぱいいて、きっとみんな観に来るはずだから、挨拶だけは大変だなって頭が痛いですけど……ってウソですけど(笑)、今から夏がすごい楽しみです。
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