葬送 平野啓一郎が選ぶ“ショパンの真骨頂”が好調

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CDアルバム『葬送 平野啓一郎が選ぶ“ショパンの真骨頂”』が売れている。2月の発売以来、文庫本と共に売り上げを伸ばしているという。

これは、芥川賞作家・平野啓一郎がショパンを描いた小説『葬送』(新潮文庫)に対応したCDで、平野啓一郎が自らの監修・選曲でまとめたショパンの作品集だ。CDブックレットには平野啓一郎書き下ろしによる20ページ以上にわたる解説も掲載されており、2010年3月1日に生誕200年を迎え、大きな注目を集めるショパンの真骨頂を体験できる作品として、高い価値を有している一品である。

4月28日から5月4日にかけて開催される<ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2010>の主役も、もちろんショパン。東京・丸の内周辺と有楽町・東京国際フォーラムで行なわれる当イベントは「ショパンの宇宙」と題され、「ショパン・イヤー最大のショパン・フェスティバル」の名の通り、有料・無料を含め約300の公演が開催される予定となっている。金沢、新潟、びわ湖でも同時期に行なわれる大規模なイベントだが、「2010年ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン音楽祭アンバサダー」である平野啓一郎もトークショーで登場の予定だ。

なお、4月28日にはCDアルバム『ショパン:伝説のラスト・コンサート』が発売となる。当作は1848年2月16日に行なわれたショパン20年のパリ生活における最後のコンサートを再現する内容となっているものだが、こちらも平野啓一郎による完全ナビゲート。ショパンの最後のコンサートは、小説『葬送』の第二部冒頭で100ページにわたって描き出されており、CDも充実の内容になりそうだ。こちらのヒットも間違いないだろう。

『葬送 平野啓一郎が選ぶ“ショパンの真骨頂”』
2010年2月24日発売
CD2枚組TOCE-56294 2,800円(税込)
※監修・選曲・執筆:平野啓一郎

『ショパン伝説のラスト・コンサート in Paris 1848.2.16』
2010年4月28日発売
CD2枚組TOCE-56300 2,800円(税込)
※監修・選曲・執筆:平野啓一郎

◆新潮文庫オフィシャルサイト
◆ショパン生誕200年記念特設サイト
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