ルパンとメイドがコラボ、アキバとJAZZの意外な関係

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3月13日(土)アニメの聖地である秋葉原で、アキバの顔である“メイド”が「ルパン三世」の次元大介のステッカーを無料配布するというキャンペーンが行なわれた。

◆ルパン三世キャンペーン画像

秋葉原案内所や秋葉原Pinky Cafeなどで働くルパン好きのメイドさんが参加し、全くの事前告知がないなか行なわれたにもかかわらず、ルパン三世の人気は健在。配布中には、次元大介似というファンの男性も現れ、撮影する人々で溢れかえるなど、通行人からは「次元カッコいい!」などの声が上がりあっという間に黒山の人だかりに。

今回のキャンペーンに参加した秋葉原案内所のカリスマメイドの増田さんは「最近、秋葉原もだんだんと元気を取り戻しつつある。今回のキャンペーンのように、アニメでも、もっともっと秋葉原に活気が戻ればうれしいです」とコメント。用意したステッカー2,000枚を配り終え、大盛況の中に終了した。

「ルパン三世」と言えば、“ルパン スティール ジャパン”というキャンペーンが行なわれ、渋谷モヤイ像が盗まれるなど、大きな話題になったのは記憶に新しいところ。「ルパン三世」は、1971年にアニメ化されて以来、いまだに圧倒的な人気を誇る、間違いなく日本アニメの金字塔のひとつだ。

そんな「ルパン三世」の魅力は、アッと驚くやり方で不可能を可能にしてしまう痛快なストーリーや、峰不二子、石川五ェ門、銭形警部(本名は銭形幸一というのを知っていただろうか?)など個性豊かな登場人物が挙げられるが、それに加えてそのオシャレで心躍る音楽も大きな魅力のひとつ。

そんな「ルパン三世」の音楽に魅せられた人は後を絶たず、数多くの著名なアーティストがその名曲たちをカバーしており、多くの公式CDがリリースされている。今回、行なわれたキャンペーンはそんな「ルパン三世」のカバーアルバムの最新作『クラブ・ジャズ・ディグス・ルパン三世』の発売を記念したものだ。

3月10日に発売された、「ルパン三世」のオフィシャル・クラブ・ジャズ・カヴァー・アルバムとしてリリースされた『クラブ・ジャズ・ディグス・ルパン三世』は、“レコード番長”として知られる須永辰緒プロデュース。ワールド・スタンダードなクラブ・ジャズ・アルバムに仕上がっている。ジャケットには登場人物の中でも最もJAZZが似合うクールな次元大介が採用された。

秋葉原が萌えの聖地として認識されるずっと以前から、秋葉原は世界でも有数の電気街として知られており、スピーカーやアンプなど音質にこだわるオーディオマニアたちが多く集まっていた。そんなマニア達が好んで聴いていたのがジャズだったため、今でもアキバのレコード店ではジャズの品揃えは豊富。秋葉原は実は隠れジャズの街でもあった。そんなアニメとジャズの街アキバが、ルパンとジャズという組み合わせにピッタリな街として、今回のキャンペーンで選ばれたのだ。

今や“萌え”や“アニメ”の街として世界中から観光客が押し寄せるアキバだが、ルパン三世のキャラクターの中でも、いぶし銀の魅力を放つ次元のように、JAZZという隠れた魅力に気付いてみると、アキバのまた違った一面が見えてくるかもしれない。

また、3月22日には渋谷のジャズ・クラブ「JZ'Brat」でこのアルバムのリリース・パーティ『夜ジャズ feat. Club Jazz Digs Lupin The Third』が開催される。

<夜ジャズfeat. Club Jazz Digs Lupin The Third>
日時:3月22日(月・祝)17:00~
場所:渋谷 JZ'Brat

『クラブ・ジャズ・ディグス・ルパン三世』
2010年3月10日発売
VICL-63544 \2,800(tax in)
1.ルパン三世のテーマ/SOIL&“PIMP”SESSIONS
2.非常線突破/ファブリツィオ・ボッソ~マックス・イオナータ・ クァルテット
3.ルパン三世・愛のテーマ/EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX
4.ラブ・スコール/ロザリア・デ・ソーザ
5.ルパン三世のテーマ/ファイブ・コーナーズ・クィンテット
6.ルパン三世のテーマ/クリスチャン・プロマーズ・ドラムレッスン
7.スーパーヒーロー/勝手にしやがれ
8.サンバ・テンペラード/ジェラルド・フリジーナ
9.ルパン三世のテーマ/Sunaga t Experience
10.炎のたからもの/TRI4TH

◆『クラブ・ジャズ・ディグス・ルパン三世』レーベルサイト
◆須永辰緒オフィシャルサイト
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