2010年3月1日、生誕200年を迎えショパン三昧
ショパンの誕生日である3月1日に、生誕200年を記念したコンサート<永遠のショパン~ショパン生誕200年記念サロン・コンサート~>が東京千代田区の松尾ホールで行なわれ、出演したスタニスラフ・ブーニンと小林愛実が、ピアノ演奏とショパンに対する想いやエピソードなどを披露した。
◆スタニスラフ・ブーニンと小林愛実画像
ショパンをこよなく愛するこの2人のピアニスト。ブーニンはクラシックで最も権威ある国際コンクールといわれるショパン国際ピアノ・コンクールの1985年の優勝者。当時最年少の19歳で優勝し世界中で“ブーニン現象”ともいえる社会現象を巻き起こした世界的に著名なピアニストだ。そして小林愛実は2010年2月、アルバム『小林愛実デビュー!』でCDデビュー、まだ14歳ながら、既にニューヨーク、モスクワ、パリ、ワルシャワなど海外での公演を行ない、アルゲリッチやキーシンなど、世界的に著名なピアニストからも絶賛される、今最も話題の日本人ピアニストだ。
14時から始まったこのコンサートでは、小林愛実がショパンの楽曲の中から、「ノクターン第20番 遺作」「ワルツ第14番」を、そしてブーニンは「ノクターン第20番 遺作」「ワルツ第14番」を披露した。演奏に使用されたピアノは、松尾楽器商会の松尾治樹社長が現在所有するプレイエル社のピアノで、ショパンが最も愛したとされるピアノ。この日会場を訪れた観客は、この大変貴重なピアノで、世界最高峰のピアニストと、現在その成長に大きな期待が寄せられている新人ピアニストの2人が奏でるショパンの美しい音色に大いに酔いしれていた。
3月1日の誕生日を迎え様ざまなメディアで紹介が組まれるなど、ますます大きな盛り上がりを見せるショパン生誕200年だが、関連リリースも、ベスト・オブ・ショパン的な内容の『永遠のショパン』(CD2枚組全34曲)や、ショパンの楽曲の中では珍しいチェロ作品や歌曲なども含めた、240曲以上の全てのショパン楽曲を収録した『生誕200年記念 ショパン全作品エディション』(CD16枚組)がリリースされ人気を呼んでいる。
そんな中、着うたフル(R)でも生誕200年を記念して、3月1日より「別れの曲」「幻想即興曲」「英雄」など代表曲10曲を1曲105円(税込)の特別価格で期間限定販売(2010年12月末日まで)がスタートした。レコチョクでは、配信がスタートした3月1日のレコチョクジャズ/クラシック・フルのデイリーチャートでは、フィギュア人気が冷めやらぬ中、「別れの曲」を筆頭にベスト20位以内に10曲中9曲がランクインするなど、脅威の人気を示している。
ゴールデンウイーク期には、日本最大級のクラシック・イベント<ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2010>がショパンをテーマに開催されるなど、まだまだ続くショパン・ブーム。ショパンがその短い生涯に遺した楽曲は、全てを続けて演奏しても22時間にしかならないといわれているが、この22時間の音楽が、生誕200年を迎えた今でも、世界中の人々に大いなる感動を与え続けているのだ。
着うたフル(R)
※期間限定でショパンの代表曲10曲を、特別価格105円(税込)で販売(2010年12月31日まで)
・ノクターン嬰ハ短調遺作/ミハイル・プレトニョフ
・ノクターン第2番 作品9-2/イム・ドンヒョク
・前奏曲 第7番/ドミートリ・アレクセーエフ
・雨だれ前奏曲/スタニスラフ・ブーニン
・華麗なる大円舞曲/イングリット・フリッター
・小犬のワルツ/イングリット・フリッター
・別れの曲/スタニスラフ・ブーニン
・革命のエチュード/スタニスラフ・ブーニン
・幻想即興曲/サンソン・フランソワ
・英雄ポロネーズ/マルタ・アルゲリッチ
◆ショパン生誕200年記念特設サイト