THEATRE BROOK、2年間の活動休止を経てついに再臨
THEATRE BROOK ロック界の良心、シアターブルック 2年間の活動休止を経て、ついに再臨
シアターブルックがアニメの主題歌ですからね。とうとうこんな時代もきたのねって、こっちもびっくりしましたよ。
タイジ: 間違いなくそうやと思う。
タイジ: 玄人ウケするバンドなんですよ。それは、演奏が上手いから!?(笑)演奏は抜群に上手いと思いますからね。でも、音楽で一番大事なのは、技術だとは俺は思わないですよ。それでも、詩の書き方とか曲の書き方とかアンサンブルの仕方とか、全部“あー、このコ全然練習してへんな”っていうのは嫌やし、聴いてられへんし。そういうのが増えてきたのは事実。そういう後輩のバンド見たら、ホンマに説教するときもあるしね。だからといって、技術だけではない。オモロくないと意味がないんで。
タイジ: シアターブルックがアニメの主題歌ですからね(微笑)。とうとうこんな時代もきたのねって、こっちもびっくりしましたよ。でも、面白かったのはね“あんまりアニメに寄らないで下さい”っていわれて。俺は最初、がっつり(歌詞をアニメに)寄せて書いてたんですよ。それを引き戻して書き直したり。“なるほど、いまの時代はこういう風にやるのね”って、それは面白かった。だから、今回の(歌詞)は“なんとなく寄ってる”、ぐらいなんですよ。
タイジ: 曲はシアターブルックのアルバム用に書き下ろしたものです。
タイジ: そうそうそう。なんかね、どうやら俺は最近、ストレートなロックンロールを所望しているようで。そういうのが出てくるんですよ。この曲が、再始動して一番最初のレコーディングだったんですけど、エマーソン(北村/Key)とかには“この曲、シアターブルックの流れの中でちょっと唐突じゃないっスかね”っていわれましたけど、“いいんです!”と。俺もそれは思いましたよ、こんな8ビート、いままでやってないですからね。
タイジ: 俺もそういくのかなと思ってたけど。モノ創りの方法として“ここにいこう”って最初に決めてしまうと、その過程で湧き出てきたアイデアを排除してしまう可能性があるから。その可能性を排除せずに全部の選択肢を残しながら、そのなかで出てきちゃうものを優先して創っていくんで。いま作ってるアルバムもそういう風にやってます。
俺が思う“いっちばんカッコええバンド”が重要なアルバムを出そうとしてるってことだから……これはハズせないですね。
タイジ: 無茶苦茶いいでしょ? これ、演奏は休止前の2006年のレコーディングなんですよ。こっちはアンサンブル的にもものすごいピターッてきてるでしょ? 演奏も集中してるし、すごくいいんですよ。で、「裏切り~」のほうはけっこう演奏も荒っぽいでしょ? 新人バンドみたいで。面白いんですよね。
タイジ: 結局何がいいたいのかも分からんもんね(笑)。言葉的なところで、ここんとこずっとテーマにあるのは、<すべての人生は無意味だが、すべての人生に何らかの意図はある>ってこと。
タイジ: ありますね。カルロス・カスタネダという作家の本が強力で、わりと感化されてますね。
タイジ: あぁ~、白い龍、見ましたよ。あのね、奄美で皆既日蝕のパーティがあって。僕はそのパーティにThe SunPauloで出演していて。朝9時ぐらいかな。山に向かってもくもくした雲みたいなのが見えて、……え! 違う、これ雲じゃない……UFO? もくもくじゃなく、ピカってしてたんですよ。それで、あっ……龍だ! って。龍って白いんやなぁ、っていうか、白い色をした龍もおるんやな。
タイジ: 俺のはね、人間としての選択肢が広いってことです。自分のなかの“ない”ということはないってこと。
タイジ: 客観的に考えても、ものすーーっごい重要なアルバムやというのは間違いないですからね。だからね、いま一生懸命、しこしこと頑張っておりますな。いっちばんええロックバンドっていう自負があるんですよ。いろいろ人気のバンドはいるけど、そういうんじゃなくて。だから、俺が思う“いっちばんカッコええバンド”が重要なアルバムを出そうとしてるってことだから……これはハズせないですね。楽しみっスよ。どんなんになるのか。
取材・文●東條祥恵
この記事の関連情報
【舞台裏インタビュー】<山人音楽祭2024>佐藤タイジ、「ここはオレが伝えたいことの真意がわかってくれそうな人が多そう」
シアターブルック、シングル「妖精」をリリース
シアターブルック、新曲は「白クマとボノボ feat.いとうせいこう」
シアターブルック、「あーアムス行きてー」「タイジパパ、私をアムスに連れていって!」
【速レポ】<中津川ソーラー>シアターブルック w/ 河村隆一、「このフェスがやれて良かった!」
<中津川ソーラー>タイムテーブル公開、河村隆一のゲスト出演や「奥田民生 Solar Session」も
<中津川ソーラー>、第一弾発表にシアターブルック、ACIDMAN、10-FEET、The Birthday、奥田民生、テナー、ナッシングス、ヘイスミ
SUGIZO、ソロ25周年記念公演のゲストにX JAPANのHEATH、佐藤タイジ、KenKenなど7名
【速レポ】<中津川ソーラー>DAY2、シアターブルック「音楽は、平和そのものなんや!」