[クロスビート編集部員リレー・コラム] 副編集長播磨編「ジョッシュ・ロウズ」
今回は、2000年代のベスト・アルバムとかには全然登場しないし派手さはないものの、とにかく心に響くいい歌をずっと発表してきたシンガー・ソングライターのジョッシュ・ロウズを紹介したい。
米国ネブラスカ出身のジョッシュは父親の仕事の関係で引っ越しを重ねるが、1996年にナッシュヴィルに落ち着き音楽活動を本格化させた。スミスやキュアーなどの80年代UKバンドに入れ込んでいたという彼の繊細なセンスと、アメリカらしいいい意味での軽やかさ、乾いた感覚が絶妙のバランスで混ざっているところが大きな魅力だ。
デビューは1998年。当初からソングライティングは高値安定、やや抑えたトーンの柔らかい歌声と、アコースティックを基調としたネオ・カントリー~ソフト・ロック的風合いも醸すサウンドで確かな歩みを進めた。1999年にはラムチョップのカート・ワーグナーとコラボEPを出したりも。
ライコという通好みのレーベルと契約したことで展開的には地味だったが、2000年のセカンド『Home』収録曲「Directions」(名曲!)は2002年のトム・クルーズ主演作『バニラ・スカイ』に使用された。
2003年に離婚した彼はナッシュヴィルからスペインの海沿いの小さな街に移り住み、現地で作った『Subtitulo』ではスペインの空気を吸い込んだようなラテン・フレイヴァーや開放感のあるサウンドも披露。そして2010年2月には新作『El Turista』が! 先行シングル「Valencia」はすっかりスパニッシュで陽気な曲だったし、楽しみだ!! まずは手軽なベストで全貌を掴んでください。
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