[クロスビート編集部員リレー・コラム] 中嶋編「ミュートマス」
2009年11月に衝撃的なパフォーマンスを見せてくれたミュートマスのライヴDVDについて紹介したい。まだ日本盤化されていない作品で、内容は2006年のライヴ・パフォーマンスと、オマケのツアー・ドキュメンタリーだ。2004年の終わり頃に現在の4人になり、そこから1年以上ツアーを重ねただけあって、現在に至るパフォーマンスの原型やバンドのグルーヴは既に確立されている…のだが、ベースのロイがまるで別人!ヒゲとメガネがない彼を拝みたいロイ・マニアの方は必見だ。
2009年の来日公演を反芻するためのアイテムとしても有効だが、チラホラ映る観客の反応が大人しいのは意外。2009年秋のアメリカ・ツアーでは完売する公演がいくつも出てきた彼らにも、こんな時期はあったのだ。それからツアー・ドキュメンタリーではロック・バンドにありがちなアホなことを結構やってて、シャツにジャケットでキメている普段の彼らのイメージとのギャップに萌える。
しかし一番の必見ポイントは、「リセット」のインストア・ライヴだ。狭い店内の片隅で、最小限のセットをちっぽけなアンプで鳴らしているのに、こんな簡略版でここまでやれちゃうの?と思うくらい完成度の高いパフォーマンスを披露。それは立派な機材や派手なアクションがなくても彼らの音楽が充分成立していることを示している。あっぱれ。
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