NICO Touches the Walls、初の武道館を控えて超満員のZeppを揺らす

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力強く濃厚な陰影をもたらしていた。また、「波」も暗闇のなかで静かに呼吸するような感触があって実に印象的だった。

中毒性の高いロック感で会場全体を掌握していくこのセクションが、ツアーの重要な鍵と言えるだろう。

ここからさらに、「芽」を皮切りに完璧なクライマックスを迎える本編ラストまでの流れが本当に感動的だった。渾然一体となった轟音で宙を震わせるアグレッシヴなバンド・サウンドも、大きなスケール感をもって放たれる普遍性に富んだメロディも、すべてがかけがえのない生命力を表現するために存在しているような趣が、そこにはあった。そして、その生命力こそが、『オーロラ』でNICOが表現した音楽世界の核心なのだとあらためて思った。そこから生まれる光は、やはりとても強く、眩しい。

「終始俺の目にオーロラが見えてるよ!なんだ、これは!?」

アンコールで開口一番、光村はそう言った。すかさず対馬に「泣いてるの?(笑)」と突っ込まれ、彼は「バカ、泣いてないよ!(笑)」と否定していたが、その感動は曰く言いがたいものがあったことだろう。

<TOUR2009~2010『& Auroras』>と名づけられたこのツアーは、12月23日のZepp Osakaからスタート。全国のライヴハウスを廻り、ツアー・ファイナルは3月12日に初の日本武道館で迎える。

<NICO Touches the Walls TOUR2009~2010「& Auroras」
追加公演「Walls Is Auroras」>
2010年3月12日(金)日本武道館
18:00 OPEN / 19:00 START
SOGO TOKYO 03-3405-9999
◆チケット詳細&購入ページ

◆NICO Touches the Wallsオフィシャル・サイト
◆NICO Touches the Wallsレーベル・サイト
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