祝・結成10周年!「ジャイアニズム」シリーズ最終章完成!そして次なるステージへ

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ナイトメア 祝・結成10

激+速+怒+攻。ナイトメアの攻撃性、ここに極まれり。

「俺がこのバンドで悪態つけるのは、この曲ぐらいしかないから」(咲人)

――まずは基本的なところから。そもそもこのジャイアニズムというのはどこから始まったのか、それがなんでシリーズ化していったのかを教えてもらえますか?

柩: えっとですね、まずRUKA(Dr)さんがジャイアニズムという言葉を持ってきて。それで咲人(G)に「ジャイアンがゴジラのように海から出てくるような曲を作れないかな?」っていったのが、たぶん始まり。それでできたのが「自傷」(2001年10月発売 Sg「犯行期」収録)という曲で。これは元々は「ジャイアニズム」という曲だったんだけど、リリースするにあたって「自傷」というタイトルに変わって。そのときは、ただの一つの曲としてあっただけで、シリーズ化は考えてなかったと思うんですね。その後に「ジャイアニズム痛」(2002年2月発売 Sg「自由奔放天真爛漫」収録)というのができて。これがまた、前と同様激しい曲で。同じタイトルで“2”とかつくものってあんまりないじゃないですか?

YOMI: ドリカムの「未来予想図II」とかね。

柩: でも激しい曲ではないじゃないですか? だから、面白いなとは思ってて。その後に「ジャイアニズム惨」(2002年11月発売 Sg「アウトロー」収録)を出して、そこから確実にシリーズ化するなって感じてた。シリーズ化を意識しだしたのはそこらへんからじゃないかな。

――そこからこのジャイアニズム・シリーズが10作も続くと思ってました?

柩: 終わりは10かなっていう話はメンバーとしたことがあった気がする、前に。「ジャイアニズム26」とかいわれても(演る側も)「それ、どれだ?」ってなるしなって話もしてたし。

――ということは、ジャイアニズム・シリーズは今作の「ジャイアニズム天」をもって終了。そうとらえていいんですね。

柩: 咲人はそういってますね。

咲人: ちょっとニュアンスが違う。11以上はない(キッパリ)。

――0.1とかもない?

咲人: 最後の漢字が2文字になることはない(さらにキッパリ)。

――分かりました。さっきおっしゃっていた「ジャイアンがゴジラのように海から出てくる」というイメージは、このシリーズ全編に通じるコンセプトと考えていいんですか?

柩: ううん。それは「自傷」だけ。この曲のイントロは“ジャードン、ジャードン”って始まるんだけど、咲人いわく、そこがそのイメージみたいですよ。

咲人: ジャーが、ジャイアンが足を上げてるところで、ドンで降ろすイメージ。

――ほぉ~!! いわれてみれば(微笑)。

柩: それ以降は、ジャイアンを意識したのはマインドの部分だけじゃないですか。

咲人: 「ジャイアニズム痛」はジャイアンが駆け足してるイメージもあったけど。

柩: “ダーダダッ、ダーダダッ”ってところとかね(笑)。

咲人: 駆け足になりつつ、止まりつつ、みたいな。「ジャイアニズム惨」は完全にダッシュしてる(笑)。「ジャイアニズム死」はなんだろう……。

柩: スキップ?(笑)

咲人: いや、これはそういうのは意識してない(笑)。あとは自然に派生してった感じですね。

――バンドとしても新しいジャイアニズムが出来上がるのって、毎回楽しみだったりしました?

柩: 楽しみ! もうこれで終わりだから“だった”だね。

YOMI: だから、ちょっと寂しい感じもしますね。俺も毎回「どういう曲ができるんだろう」っていう楽しみと、ジャイアニズムができるとライヴで盛り上がれる曲が増えるんで「ライヴでやったらどういうノリになるんだろう」っていう楽しみもあったから。

咲人: 待って! 一つ注意していい? さっきジャイアニズムは11以上はないっていったけど「ジャイアニズムは作らない」とは俺は一言もいってないからね。

――なんですか、その意味深なコメントは!

YOMI: 咲人のなかにはなにかあるんでしょうね(微笑)。

――終わったと思ったらシーズン2とか始まったりしないですよね?

YOMI: うひゃひゃひゃひゃひゃ。セカンド・シーズンかぁ~(笑)。

咲人: 海外ドラマじゃないんだから(笑)。それはちょっと違うかな。

――では、さっきYOMIさんがいってたように、ナイトメアのライヴでは“ジャイアニズム=お客さんがバースト”というイメージは昔からありましたけど。いつ頃からこういう現象が起こるようになったんですか?

柩: もともとファンがそういうの、好きだったんですよね。激しい曲をやると暴れるという。だから、どこからいっていうのはない。

――ジャイアニズムといえば細かい振り付けも昔から有名ですけど。

柩: あれもファン発信です。

――ジャイアニズム・シリーズの作詞は咲人さん、YOMIさんが担当してらっしゃいますが。ジャイアニズムを書くときと、他の楽曲の歌詞を書くとき。アプロ-チの仕方に違いはありますか?

YOMI: 俺はあんま変わらないですね。自分は自分のことを弱い人間だなって思うから、ジャイアンみたいに強い存在になるためにはもっとこうあらなきゃいけないとか、自分の理想とする姿を書くことが多いですね。

咲人: 俺は「ジャイアニズム惨」と「ジャイアニズム天」しか書いてないけど、どっちもその時点、その時点でイラッときてることを書いてるかな。俺がこのバンドで悪態つけるのはこの曲ぐらいしかないから。だから、ゾジ-(YOMI)さんが書くものとは視点がちょっと違うかもしれない。

⇒INTERVIEW page-2

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