シガー・ロスのヨンシー、初のソロ・アルバム

ポスト
シガー・ロスのヴォーカリスト、ヨンシー・バーギッソンによる初のソロ・アルバム『GO』が3月17日に日本先行発売となることが決定した。

◆シガー・ロスのヨンシー、初のソロ・アルバム ~画像編~

シガー・ロスとして発表するにはどうもしっくりこない曲が結構たまっていたことからソロ・アルバムをレコーディングする事になったというが、そういった作品群を初めてアルバムにまとめたのが、2009年7月にパートナーのアレックス・ソマーズとリリースしたインストゥルメンタルで壮大なピース『ライスボーイ・スリープス』であった。

そんな中で『GO』は、またまったく毛色の違う作品であり、希望とエクスタシーに満ちて生き生きとドラマチックな作品であるという。あの独特のファルセット・ヴォイスが全曲(大半が英語)にフィーチャーされている。

『GO』に取りかかった時は、落ち着いたアコースティックなアルバムにしようとヨンシーは思っていたらしいが、「なんか途中から爆発しちゃった感じなんだ」とヨンシーは語る。そう、純然たる音の花火となって爆発したかのようだ。ストレートなポップレコードでもなく、ロックでもフォークでも、アンビエントでもエレクトロニックでもない。ヨンシーはこういったジャンルをすべて取り入れて音楽のパレットを作り、自由な精神に富んだコラボレーターたちと命を吹き込んでいる。

主なコラボレーターはニコ・マーリー。彼はフィリップ・グラスの弟分で、ビョークやアントニー&ザ・ジョンソンズ、ボニー“プリンス”ビリー、グリズリー・ベアとのコラボレーションで知られる。ニコは『GO』の収録曲全部のアレンジを手掛けており、自身が弾くオフビートなピアノにストリングス、ブラス、木管楽器を加えて遊び心たっぷりに仕上げている。

そしてなんといっても際立っているのはヨンシーのヴォーカルだ。これほど彼のヴォーカルが前面に出たアレンジがあっただろうか。まるで亡霊のようだと思えば、今度は包み込むような温かさに満ちており、また別の曲ではバッキングヴォーカルとしてハチャメチャに急降下したり突っ込んだりする。

このアルバム『GO』は、アーティスト自身が思いっきり楽しんで作ったアルバムであり、今最も独創的なクリエーターからの刺激的な音楽の贈り物なのだ。現在オフィシャル・サイト(海外)では一曲無料ダウンロードができるので、ぜひともチェックを。

ヨンシーはこれらの楽曲をひっさげて、2010年いっぱいワールドツアーを行なう予定となっている。

◆ヨンシー・オフィシャルサイト(海外)
この記事をポスト

この記事の関連情報