44MAGNUM、リアルタイムで膨れ続ける力強い愛

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11月15日に大阪BIG CATで約21年ぶりの大阪単独ライヴを成功させた44MAGNUM。それから約1ヵ月後の12月12日(土)、東京でのワンマン・ライヴを赤坂BLITZで行なった。

◆44MAGNUM、リアルタイムで膨れ続ける力強い愛 ~画像編~

2002年の復活後、関東で行なわれる各イヴェントで堂々たる姿を見せている44MAGNUMではあるが、Stevie(vo)とゲスト参加のSHUSE(b)を迎えた新生44MAGNUMとしてのフルスケールのライヴは初。往年のメタル・ファンはもちろん、復活以降の若い世代のファンも入り混じり、幅広い年齢層でフロアは埋め尽くされた。

SEが響くと同時にフロアの興奮が爆発。なにしろそのSE、1985年のツアー<Bomberd Attack>のころのものだ。揺るがすような歓声が44MAGNUMを迎えた。それに応えて登場したメンバーが、オープニングに叩きつけたのは、あの『STILL ALIVE』の1曲目だった「Take Me To Your Heart」である。

なぜ“あの”なのか。44MAGNUMはデビュー前からメタル路線を突っ走っていたのだが、1987年に発表した4作目『LOVE or MONEY』でポップとファンクも取り入れたスタイルにイメージ・チェンジ。ただ、それを制作する前にメタル路線のまま作られた幻のデモが存在していた。そのデモこそ、バンド解散後の1989年にリリースされた『STILL ALIVE』である。

当時、幻に終わったメタル時代の44MAGNUMが、20年の時を超えて現実に。もう、それだけで筋金入りのファンは感涙で身を震わす。次の瞬間には歓喜の声をあげ、目の前にいる44MAGNUMと一体化。これが幻じゃないんだと再確認しつつ、激ノリである。そしてステージの5人は現在進行形のバンド像を叩きつけるべく、新作『44MAGNUM』からの「CALL MY NAME」へ。
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