【短期集中連載】増田勇一のサンフランシスコ日記(5)

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タイトルの後に※印が付いているのは、日本でも12月23日に発売を迎えることになったジョーの最新ソロ・アルバム、『ハヴ・ギター、ウィル・トラベル』に収録されている楽曲。当然ながらこのツアーはその“ソロ・アルバム”のリリースに伴うものなのだが、ライヴ自体はあくまでバンド然とした空気のなかで展開されている。

しかし、このセット・リストを見ただけでも、古くからのAEROSMITHファンは大いにそそられることだろう。いわゆる看板曲のみならず、本家のライヴでは滅多に聴けない曲や、かつてのJOE PERRY PROJECTの作品からの楽曲もしっかりと選曲されていて、しかもジョーの奥様がYOU TUBEで発見したという噂のシンガー、ハーゲン・グローエの歌声がどちらにもマッチしているのだ。

というわけで、とにかく詳しくは12月末に発売になる『Player』誌の次号をお読みいただきたいところだが、
▲本日のシメはギネス。しかし、まさかそこでもう1本ライヴを観ることになるとは。ま、これもまたアイリッシュ・パブのお楽しみのひとつ。
このライヴを観たうえで現在の僕が声を大にして言いたいのは「2010年、JOE PERRY PROJECT初来日実現を心から希望!」ということ。もちろんそれは、このプロジェクトの継続によってAEROSMITHにマイナス影響が生じることなどあり得ないと確信できているからでもある。

終演後、会場内のバーで現地のおやじどもにまじってビールを呑み、ふたたびバスでホテル近辺まで戻ったものの、興奮を抑えられない僕はユニオンスクエア近くのアイリッシュ・パブで一人呑み。ああ、やっぱりサンフランシスコに来て良かった。しかも明日は、完全なオフだったりもする。が、そこにちょっとした落とし穴が用意されていたことに、僕はまだ気付いていなかった。

増田勇一
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