コルグからトラック数無制限のハンディ・レコーダー「SOUND on SOUND」
コルグは、録音した曲を再生しながら、入力音声を多重録音することができるハンディ・サイズ・レコーダー「SOUND on SOUND」を発売する。トラック数を気にすることなく、何回でも重ね録りが可能のが最大の特徴。録音メディアはmicro SDカードだ。ステレオコンデンサーマイク、スピーカー内蔵で、1台で録ってプレビューが即可能。楽器レコーディングに使える100種のエフェクトや50種類×4バリエーションのリズムも内蔵するなど、楽器を問わずプレイヤーにぴったりのレコーダーになっている。
多重録音ができるレコーダーとしては、複数のトラックに別々に録音できるMTR(マルチトラックレコーダー)が一般的だが、「SOUND on SOUND」の仕組みは大きく異なる。
「SOUND on SOUND」は、何度も重ねたすべてのトラックを別々に保存。たとえば100回重ねて録音をすると、すべての録音が重なった多重録音ファイル1個と、各録音が別々になったトラックファイル100個が作成される。これらのトラックファイルはWAVファイル(44.1kHz、16bit)としてmicroSDカードに保存される(最大16GBのmicroSDHCに対応)。これをそのまま使って、パソコン上でDAWソフトウェアで読み込み、再編集/ミックスダウンを行うことができるのだ。どうしても欲が出てしまうミックス機能を簡略化してパソコンにまかせることで、機能をシンプル化と低コスト化を図ったのは大英断といえるだろう。
曲の途中から録音して各トラックファイルの曲の最初が欠けている場合に、ファイナライズを行うことでトラックファイルの時間軸を揃えることができるのもポイント。ファイルはBWFに準拠しているので、BWF対応のDAW使用時はファイナライズ不要で録音した時間にインポートできる。
なお、フォーマット変換やオーディオCD作成用のソフトウェアは同社サイトより無償ダウンロードで提供される(Mac版は2010年4月上旬ダウンロード開始予定)。
レコーダーの核となる入力部に関しては、内蔵のステレオコンデンサーマイクが光る。アコースティック楽器のサウンドもリアルにとらえる広い帯域特性に対応。入力音のTONE、AUTO LEVEL CONTROL、LOW CUT、NOISE GATEが調整可能だ。
ギター専用入力端子も当然装備、直接ギター接続できるほか、外部オーディオ機器入力用のラインインや外部マイク用のマイクインを備えている。
録音内容をすぐにプレビューできるスピーカーの内蔵もうれしい限り。単3乾電池2本で10時間動作するのでスタジオや屋外でのレコーディングにも十分対応できる(連続録音時間は6時間)。ACアダプタはオプション(2,100円)。
レコーディングをサポートする機能の充実度にも注目だ。
まずはアンドゥ/リドゥ機能の搭載。操作を取り消すアンドゥは何度でも可能(ただし、micro SDカードの容量の範囲内)。アンドゥしたデータはすべてトラックごとに残すことができるので、PC上に移動してミックスするときに、すべての録音からベストテイクを選べる。
繰り返し再生しながら録音できるA/Bループ機能と、音程を変えずに再生速度を調節できるサウンド・ストレッチ機能は、耳コピーをしたことのある楽器プレイヤーにとってはその便利さがすぐわかるはず。再生速度は150%~25%の範囲で変更可能だ。
コルグらしくチューナーも抜かりはない。ギター/ベース/クロマチック・チューナーを内蔵、435Hz~445Hz のキャリブレーションにも対応する。
リズム機能も録音ガイドやデモ作りには必須の機能だ。プリセットされるのは多様なジャンルをカバーする50種類×4バリエーション。テンポを設定後イメージに合ったリズムパターンを選ぶだけの、カンタン操作だ。LCDに装備されたタッチ・スライダーで、ディスプレイに直接触れてパターンのバリエーションを変更できるのもおもしろい。左に行くほどシンプルに、右に行くほど複雑なリズムになる。
エフェクトには、コルグ独自のモデリング・テクノロジー「REMS」によるアンプ・モデリングなど、アコースティックギター、エレクトリックギターなどの演奏に欠かせない100種類のエフェクトを装備。録音時のかけ録りはもちろん、録音済みのソングにかけることも可能だ。
また、ボーカル録音時には歌いやすくするために、モニター音のみ薄くリバーブをかける(録音データにはエフェクトなし)ということが行われるが、こちらもサポート。さらにルーパー、フィルター、スライサーなど、ディスプレイに触れて効果をかけることができるユニークな「TOUCH」エフェクトも搭載している。
エフェクトの種類と数は以下のとおり。
GTR:36種……ギター/ベースに適したエフェクト
MIC:25種……ボーカル、アコースティック・ギターなど、マイク使用時に適したエフェクト
MST:32種……録音した楽曲や内蔵リズム・パターン、外部ポータブル・プレーヤーなどのライン入力に適したエフェクト
TCH:7種……画面に触れて効果をかけることができるエフェクト
<おもな仕様>
●録音部
録音フォーマット:PCMオーディオ・フォーマット、WAV形式(拡張子.wav)、BWF準拠、44.1kHz@16bit
録音時間:使用メモリー・カードに依存、1GBあたり約100分/16bit(新規ソングへの初回録音時)、1ソングの最長連続録音時間6時間
ソング数:最大200
多重録音数:メモリー・カードの容量による
アンドゥ/リドゥ:メモリー・カードの容量による
テンポ:30-240
リズム数:50
カウンター:Hour/Min/Sec、Meas/Beat/QuarterBeat
●エフェクト部
エフェクト・カテゴリー:ギター、マイク、マスター、タッチ
エフェクト数:100
●チューナー
音律:12平均律
チューニング・モード:クロマチック、ギター、ベース
キャリブレーション:435Hz~445Hz
●カード
使用可能カード:microSDカード(512MB~2GB)、microSDHC カード(4GB~16GB)
●一般
ディスプレイ:タッチ・パネル、バックライト付きLCD
電源:単3型電池2本(アルカリ乾電池またはニッケル水素充電池)、別売ACアダプター(KA191)(DC4.5V)
外形寸法:69(W)×135(H)×35(D)mm
重量:140g(メモリー・カード、電池含まず)
電池寿命:録音時:約10時間’内蔵マイク使用) ※使用電池、使用状況により変わります。
付属品:動作確認用アルカリ乾電池×2
◆SOUND on SOUND UNLIMITED TRACK RECORDER
価格:31,500円
発売日:2009年12月上旬発売予定
◆コルグ・ホームページ
◆BARKS 楽器チャンネル
多重録音ができるレコーダーとしては、複数のトラックに別々に録音できるMTR(マルチトラックレコーダー)が一般的だが、「SOUND on SOUND」の仕組みは大きく異なる。
「SOUND on SOUND」は、何度も重ねたすべてのトラックを別々に保存。たとえば100回重ねて録音をすると、すべての録音が重なった多重録音ファイル1個と、各録音が別々になったトラックファイル100個が作成される。これらのトラックファイルはWAVファイル(44.1kHz、16bit)としてmicroSDカードに保存される(最大16GBのmicroSDHCに対応)。これをそのまま使って、パソコン上でDAWソフトウェアで読み込み、再編集/ミックスダウンを行うことができるのだ。どうしても欲が出てしまうミックス機能を簡略化してパソコンにまかせることで、機能をシンプル化と低コスト化を図ったのは大英断といえるだろう。
曲の途中から録音して各トラックファイルの曲の最初が欠けている場合に、ファイナライズを行うことでトラックファイルの時間軸を揃えることができるのもポイント。ファイルはBWFに準拠しているので、BWF対応のDAW使用時はファイナライズ不要で録音した時間にインポートできる。
なお、フォーマット変換やオーディオCD作成用のソフトウェアは同社サイトより無償ダウンロードで提供される(Mac版は2010年4月上旬ダウンロード開始予定)。
レコーダーの核となる入力部に関しては、内蔵のステレオコンデンサーマイクが光る。アコースティック楽器のサウンドもリアルにとらえる広い帯域特性に対応。入力音のTONE、AUTO LEVEL CONTROL、LOW CUT、NOISE GATEが調整可能だ。
ギター専用入力端子も当然装備、直接ギター接続できるほか、外部オーディオ機器入力用のラインインや外部マイク用のマイクインを備えている。
録音内容をすぐにプレビューできるスピーカーの内蔵もうれしい限り。単3乾電池2本で10時間動作するのでスタジオや屋外でのレコーディングにも十分対応できる(連続録音時間は6時間)。ACアダプタはオプション(2,100円)。
レコーディングをサポートする機能の充実度にも注目だ。
まずはアンドゥ/リドゥ機能の搭載。操作を取り消すアンドゥは何度でも可能(ただし、micro SDカードの容量の範囲内)。アンドゥしたデータはすべてトラックごとに残すことができるので、PC上に移動してミックスするときに、すべての録音からベストテイクを選べる。
繰り返し再生しながら録音できるA/Bループ機能と、音程を変えずに再生速度を調節できるサウンド・ストレッチ機能は、耳コピーをしたことのある楽器プレイヤーにとってはその便利さがすぐわかるはず。再生速度は150%~25%の範囲で変更可能だ。
コルグらしくチューナーも抜かりはない。ギター/ベース/クロマチック・チューナーを内蔵、435Hz~445Hz のキャリブレーションにも対応する。
リズム機能も録音ガイドやデモ作りには必須の機能だ。プリセットされるのは多様なジャンルをカバーする50種類×4バリエーション。テンポを設定後イメージに合ったリズムパターンを選ぶだけの、カンタン操作だ。LCDに装備されたタッチ・スライダーで、ディスプレイに直接触れてパターンのバリエーションを変更できるのもおもしろい。左に行くほどシンプルに、右に行くほど複雑なリズムになる。
エフェクトには、コルグ独自のモデリング・テクノロジー「REMS」によるアンプ・モデリングなど、アコースティックギター、エレクトリックギターなどの演奏に欠かせない100種類のエフェクトを装備。録音時のかけ録りはもちろん、録音済みのソングにかけることも可能だ。
また、ボーカル録音時には歌いやすくするために、モニター音のみ薄くリバーブをかける(録音データにはエフェクトなし)ということが行われるが、こちらもサポート。さらにルーパー、フィルター、スライサーなど、ディスプレイに触れて効果をかけることができるユニークな「TOUCH」エフェクトも搭載している。
エフェクトの種類と数は以下のとおり。
GTR:36種……ギター/ベースに適したエフェクト
MIC:25種……ボーカル、アコースティック・ギターなど、マイク使用時に適したエフェクト
MST:32種……録音した楽曲や内蔵リズム・パターン、外部ポータブル・プレーヤーなどのライン入力に適したエフェクト
TCH:7種……画面に触れて効果をかけることができるエフェクト
<おもな仕様>
●録音部
録音フォーマット:PCMオーディオ・フォーマット、WAV形式(拡張子.wav)、BWF準拠、44.1kHz@16bit
録音時間:使用メモリー・カードに依存、1GBあたり約100分/16bit(新規ソングへの初回録音時)、1ソングの最長連続録音時間6時間
ソング数:最大200
多重録音数:メモリー・カードの容量による
アンドゥ/リドゥ:メモリー・カードの容量による
テンポ:30-240
リズム数:50
カウンター:Hour/Min/Sec、Meas/Beat/QuarterBeat
●エフェクト部
エフェクト・カテゴリー:ギター、マイク、マスター、タッチ
エフェクト数:100
●チューナー
音律:12平均律
チューニング・モード:クロマチック、ギター、ベース
キャリブレーション:435Hz~445Hz
●カード
使用可能カード:microSDカード(512MB~2GB)、microSDHC カード(4GB~16GB)
●一般
ディスプレイ:タッチ・パネル、バックライト付きLCD
電源:単3型電池2本(アルカリ乾電池またはニッケル水素充電池)、別売ACアダプター(KA191)(DC4.5V)
外形寸法:69(W)×135(H)×35(D)mm
重量:140g(メモリー・カード、電池含まず)
電池寿命:録音時:約10時間’内蔵マイク使用) ※使用電池、使用状況により変わります。
付属品:動作確認用アルカリ乾電池×2
◆SOUND on SOUND UNLIMITED TRACK RECORDER
価格:31,500円
発売日:2009年12月上旬発売予定
◆コルグ・ホームページ
◆BARKS 楽器チャンネル
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