マイケル・ジャクソンの追悼コンサート、延期に

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9月26日にウィーンで予定されていた故マイケル・ジャクソンのトリビュート・コンサートが、2010年6月に延期されることになった。同コンサートは、発表された出演アーティストのキャンセルが相次ぐなど、ラインナップを疑問視する声が上がっていた。

先週火曜日(9月8日)に13組の出演アーティストの名が発表されたものの、その数日後にクリス・ブラウン、メアリー・J・ブライジ、ナタリー・コールのスポークスマンが「スケジュールがあわずコンサートに出演するのは難しい」「出演するとは言っていない」などとコメント、混乱を引き起こした。

数日以内に新たな出演アーティストの名が発表されるといわれていたもの、一転、主催者の兄ジャーメイン・ジャクソンとプロモーターは金曜日(11日)記者会見を開き、コンサートは6月にロンドンで行なうことになったと発表した。

ジャーメインは「わたしが個人的に話をした多くのアーティストが、亡き弟の追悼公演に出演できるなんて光栄だと言ってくれた。しかしながら、日にちが迫っておりスケジュールの都合がつかないアーティストが多く出てきた。よって、熟考した結果、コンサートの日程を2010年6月に変更することに決めた」と話している。

日程だけでなく、場所もウィーンからロンドンへ変更されたが、その理由の1つはオーストリアでの報道のあり方に不満があったからだという。大物アーティストの欠落がささやかれたことに、ジャーメインはこう異を唱えている。「グラミーを8回も受賞していたり、世界で何百枚ものアルバムを売っているアーティストが“B級”と呼ばれるなんてわたしは理解できない。ウィーンがこれらのアーティストを歓迎しないとしても、ロンドンは喜んで迎えてくれるだろう」

プロモーターは会場は未定としながらも、ウェンブリー・スタジアムを第一候補に考えていると話した。

ウィーンのチケットは払い戻しされるというが、世界中のファンがチケットを購入したものとみられて、多くの人がそれとはべつに航空券、ホテルなども予約していたはず。不満の声が上がりそうだ。

8月に同公演のチケットが売りに出されたときには、マドンナやU2が出演するのではないかといわれていた。

Ako Suzuki, London
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