「Cubase Essential 5」はピッチコントロール機能を装備
ヤマハ/スタインバーグは、DAWソフトウェア「Cubase」シリーズの入門モデル「Cubase Essential 5」を発表した。2009年3月に発売された上位グレードの「Cubase 5」「Cubase Studio 5」と同じユーザーインターフェイス、オーディオエンジンを搭載。入門モデルといえども、オーディオの音程をコントロールするエフェクト「Pitch Correct」やビート用ステップ入力ツール、240種類の楽器音を含む音源「HALionONE expanded」などの機能を上位グレードから受け継いでいる。発売は9月18日。
「Cubase」ファミリーは2009年3月にバージョン5が登場、フラッグシップグレードの「Cubase 5」、ミッドレンジグレードの「Cubase Studio 5」がラインナップされていたが、エントリーグレードの「Cubase Essential」は発表がなく登場が待たれていた。今回の「Cubase Essential 5」の発表でようやくファミリー全部が揃ったことになる。
「Cubase Essential 5」は、前モデル「Cubase Essential 4」の後継という位置づけとなる。ただし、4がバンドル版のCubase AIに近いものだったのに対し、5は機能アップが著しくCubase Studioにより近いものとなっている。特に標準で利用できる音色やエフェクトの充実度はかなりのものだ。700種類以上のVSTインストゥルメント音色、33種類のオーディオエフェクトプラグイン、17種類のMIDIプラグインと、入門モデルとしては十分すぎるほど。
新機能を代表するのがプラグインの強化だ。いずれも上位グレードから引き継いだものだが、低価格の入門モデルへの搭載はスタインバーグの本気度を感じさせる内容だ。
最も注目されるだろうプラグインは、ボーカルやソロパートに対して音程をコントロールする「Pitch Correct」。最近のヒット曲を例にするなら、Perfumeみたいなボーカルエフェクトができるツールと言ってもいいかもしれない。MIDIを使った音程コントロールもできるので、単なる補正だけでなくよりアグレッシブな表現が可能になっている。
ダンスミュージックのビートメイキングに一役買ってくれるのが、リズムトラックを視覚的に編集できる「Beat Designer」。MIDIプラグイン形式の強力なステップ入力ツールで、グリッドをクリックしていくだけで簡単にリズムプログラミングが可能となっている。
個性的な音が作りたい、アナログシンセライクな音が欲しいときは「Prologue」が活躍する。「Prologue」は多彩なサウンド形成機能を搭載したポリフォニック減算式ソフトシンセサイザーで、付属のライブラリには、シャープなリード楽器から地を揺るがすようなベース、表情豊かなパッドサウンドまで、330種類のサウンドが含まれている。
生楽器系には「HALionONE」を用意。これまでCubase 5、Cubase Studio 5にしか付属していなかった完全な「HALionONE Studio Set」を含む、約240種類の「HALionONE」用のインストゥルメントサウンドが追加されている。
MIDI機能の強化も忘れてはいない。まず、MIDIループへの対応。これにより同社の「Sequel」用に発売されているループライブラリ「Sequel Content Set」に完全対応することになった。MIDIオートメーションの改良もポイントの1つ。MIDIトラックに読み込まれたMIDIコントロールデータと、そのトラックのMIDIオートメーションデータが存在する時に、双方のデータから最適なものを選択、もしくは両データから新しいデータを作成する機能が加えられている。
MIDIエフェクトはより使いやすくなっている。MIDIプラグインが新たにデザインされたユーザーインターフェイスに一新、よりアクセスしやすく、そして直感的に使用できるようになった。
このほか、各種メディアコンテンツを管理するMediaBayのパフォーマンスアップをはじめとする最適化、サンプルエディターの改良、レコーディング機能の拡張、バーチャルMIDI機能搭載など、大幅な機能アップが図られている。
これまでCubaseに憧れていたものの価格的に手が出なかったというユーザーも、Essentialなら手が届くし、機能的にも満足できるはずだ。
<動作環境>
●Mac
対応OS:Mac OS X 10.5.5
CPU:Power PC G5 (Intel Core Duo以上を推奨)
必要メモリー:1GB以上
ハードディスク空き容量:4GB以上の空容量
オーディオデバイス:Core Audio対応デバイス
ディスプレイ:1280 x 800 ピクセル以上 - フルカラー
その他:DVD-ROMドライブ、USB 端子:Steinberg Key(付属のコピープロテクトキー)接続用、インターネット接続環境(ライセンスアクティベーション、ユーザー登録、ソフトウェアおよびSteinberg keyドライバのアップデータ・ダウンロード用)
●Windows
対応OS:Windows XP Professional (SP2)/ XP Home Edition(SP2)、Windows Vista (全て32bit版)
CPU:Pentium/Athlon 2GHz以上(Dual Core推奨)
必要メモリー:1GB以上
ハードディスク空き容量:4GB以上の空容量
オーディオデバイス:Direct X、またはASIO対応デバイス(ASIO対応ドライバを強く推奨)
ディスプレイ:1280 x 800 ピクセル以上 - フルカラー
その他:DVD-ROMドライブ、USB 端子:Steinberg Key(付属のコピープロテクトキー)接続用、インターネット接続環境(ライセンスアクティベーション、ユーザー登録、ソフトウェアおよびSteinberg keyドライバのアップデータ・ダウンロード用)
◆Cubase Essential 5
価格:オープン
発売日:2009年9月18日
◆Cubase Essential 5 製品情報
◆スタインバーグ
◆ヤマハ
◆BARKS 楽器チャンネル
「Cubase」ファミリーは2009年3月にバージョン5が登場、フラッグシップグレードの「Cubase 5」、ミッドレンジグレードの「Cubase Studio 5」がラインナップされていたが、エントリーグレードの「Cubase Essential」は発表がなく登場が待たれていた。今回の「Cubase Essential 5」の発表でようやくファミリー全部が揃ったことになる。
「Cubase Essential 5」は、前モデル「Cubase Essential 4」の後継という位置づけとなる。ただし、4がバンドル版のCubase AIに近いものだったのに対し、5は機能アップが著しくCubase Studioにより近いものとなっている。特に標準で利用できる音色やエフェクトの充実度はかなりのものだ。700種類以上のVSTインストゥルメント音色、33種類のオーディオエフェクトプラグイン、17種類のMIDIプラグインと、入門モデルとしては十分すぎるほど。
新機能を代表するのがプラグインの強化だ。いずれも上位グレードから引き継いだものだが、低価格の入門モデルへの搭載はスタインバーグの本気度を感じさせる内容だ。
最も注目されるだろうプラグインは、ボーカルやソロパートに対して音程をコントロールする「Pitch Correct」。最近のヒット曲を例にするなら、Perfumeみたいなボーカルエフェクトができるツールと言ってもいいかもしれない。MIDIを使った音程コントロールもできるので、単なる補正だけでなくよりアグレッシブな表現が可能になっている。
ダンスミュージックのビートメイキングに一役買ってくれるのが、リズムトラックを視覚的に編集できる「Beat Designer」。MIDIプラグイン形式の強力なステップ入力ツールで、グリッドをクリックしていくだけで簡単にリズムプログラミングが可能となっている。
個性的な音が作りたい、アナログシンセライクな音が欲しいときは「Prologue」が活躍する。「Prologue」は多彩なサウンド形成機能を搭載したポリフォニック減算式ソフトシンセサイザーで、付属のライブラリには、シャープなリード楽器から地を揺るがすようなベース、表情豊かなパッドサウンドまで、330種類のサウンドが含まれている。
生楽器系には「HALionONE」を用意。これまでCubase 5、Cubase Studio 5にしか付属していなかった完全な「HALionONE Studio Set」を含む、約240種類の「HALionONE」用のインストゥルメントサウンドが追加されている。
MIDI機能の強化も忘れてはいない。まず、MIDIループへの対応。これにより同社の「Sequel」用に発売されているループライブラリ「Sequel Content Set」に完全対応することになった。MIDIオートメーションの改良もポイントの1つ。MIDIトラックに読み込まれたMIDIコントロールデータと、そのトラックのMIDIオートメーションデータが存在する時に、双方のデータから最適なものを選択、もしくは両データから新しいデータを作成する機能が加えられている。
MIDIエフェクトはより使いやすくなっている。MIDIプラグインが新たにデザインされたユーザーインターフェイスに一新、よりアクセスしやすく、そして直感的に使用できるようになった。
このほか、各種メディアコンテンツを管理するMediaBayのパフォーマンスアップをはじめとする最適化、サンプルエディターの改良、レコーディング機能の拡張、バーチャルMIDI機能搭載など、大幅な機能アップが図られている。
これまでCubaseに憧れていたものの価格的に手が出なかったというユーザーも、Essentialなら手が届くし、機能的にも満足できるはずだ。
<動作環境>
●Mac
対応OS:Mac OS X 10.5.5
CPU:Power PC G5 (Intel Core Duo以上を推奨)
必要メモリー:1GB以上
ハードディスク空き容量:4GB以上の空容量
オーディオデバイス:Core Audio対応デバイス
ディスプレイ:1280 x 800 ピクセル以上 - フルカラー
その他:DVD-ROMドライブ、USB 端子:Steinberg Key(付属のコピープロテクトキー)接続用、インターネット接続環境(ライセンスアクティベーション、ユーザー登録、ソフトウェアおよびSteinberg keyドライバのアップデータ・ダウンロード用)
●Windows
対応OS:Windows XP Professional (SP2)/ XP Home Edition(SP2)、Windows Vista (全て32bit版)
CPU:Pentium/Athlon 2GHz以上(Dual Core推奨)
必要メモリー:1GB以上
ハードディスク空き容量:4GB以上の空容量
オーディオデバイス:Direct X、またはASIO対応デバイス(ASIO対応ドライバを強く推奨)
ディスプレイ:1280 x 800 ピクセル以上 - フルカラー
その他:DVD-ROMドライブ、USB 端子:Steinberg Key(付属のコピープロテクトキー)接続用、インターネット接続環境(ライセンスアクティベーション、ユーザー登録、ソフトウェアおよびSteinberg keyドライバのアップデータ・ダウンロード用)
◆Cubase Essential 5
価格:オープン
発売日:2009年9月18日
◆Cubase Essential 5 製品情報
◆スタインバーグ
◆ヤマハ
◆BARKS 楽器チャンネル
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