話題のレゲエ・アーティスト、導楽を紐解く【2】―レゲエに教わったこと

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話題のレゲエ・アーティスト、導楽を紐解く企画第二弾では、「Still In Love」が生まれるまでの導楽のキャリアを振り返る。

◆「Still In Love」PV映像

メジャー・デビューが決まり、オフィシャルなプロフィールが公表されるまで、レゲエ・アーティスト導楽の情報は少なかった。とはいえ、2008年には全国で120回ものライヴをこなし、名前を着実に広げていった。「Still In Love」は多くのDUBやミックスCD、コンピなどに収録され、ライヴでは大合唱されるほどの認知度、人気を誇っていた。

クチコミを通じていつしか一人歩きを始めるほどになった「Still In Love」を生んだ男、導楽の初期のアーティスト活動について、本人に話を聞いた。

「一番最初にマイクを握ったのは6年前くらいで、場所は横浜のサーカスってクラブですね。行きの車ん中でリリックを考えて、今日は絶対にマイクを奪って歌ってやるって意気込んでましたけど、結果はヒドかった(笑)。でもまぁ、マイクを奪いに行ったことが当時は自信になったし、そこで奪いにいかなかったら歌い手にはなってなかったと思う」

マイクを奪ったものの、結果は散々だったと話す彼は、その後どのようにしてスキルを磨いていったのだろうか?

「地元のダンスに行きまくって、先輩がやってるのを見て技を盗んだり…。あと、ショウの動きとかはジャマイカンのパフォーマンスを観て勉強しましたね。日本とジャマイカ、両方のアーティストから影響を受けてると思う」

そんな彼が、日本とジャマイカのアーティストを観て、レゲエから教わったことがあるという。

「もっと自分の主張を持つべきだってこと。そこに気づかされた。3年前に初めてジャマイカへ1ヵ月間行ったときも、本場のヴァイブスに思いっきりクラったんですけど、日本に帰ってきてからのほうがもっとクラっちゃって。日本はシステムにコントロールされてて、自由だって意識づけをされてるだけだって気づいたんですよ。日本人として自分はどう生きていくべきかってことを強く意識できるようになったことが、レゲエから教わったことっすね」

もともと導楽は「Still In Love」のような恋愛をテーマにした楽曲だけでなく、政治や社会的な事にも目を向けた幅広いテーマ、トピック設定の巧さにも定評があり、そのことがレゲエ・シーンで確かな評価に繋がってきた。それだけに、メジャー・デビューへの期待度も高いアーティストなのだ。

第三弾では、いよいよ「Still In Love」の誕生について触れていく。

「Still In Love」
UPCH-80130 ¥1,000(tax in)
2009年7月1日発売

⇒話題のレゲエ・アーティスト、導楽を紐解く【1】―レゲエとの出会い
◆「Still In Love」ミュージック・ビデオ(YouTube)
◆導楽オフィシャルサイト
◆導楽ユニバーサルミュージック公式サイト
◆iTunes Store 導楽(※iTunesが開きます)
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