FUNKIST、渋谷AXで1年ぶりの熱狂ライヴ
2008年、FUNKISTはインディーズながら渋谷AXを満員にし、メジャーデビューを発表した。あれから1年を経て再び彼らは、そのAXのステージに立った。格段に成長した姿と、そして全く変わらないマインドのFUNKISTがそこにはいた。
2009年初より<FUNKIST CUP>と銘打った自身のライヴ企画を始めたFUNKIST。この日はその天王山、<FUNKIST CUP栄光の背番号7 アジア最終予選FINAL MATCH Road to South Africa 2010>と題されたワンマンライヴだ。
開演前、2008年よりも更に満員具合を増しているフロアに突然16名ものサンバ隊が乱入し、サッカーの応援さながらにバンド、メンバー名をコールし、会場の熱を更に上げていく。聞けばこのサンバ隊、あの東京ベルディの応援隊なのだという。AXがまるでサッカーのグラウンドの様相だ。
存分に盛り上げたサンバ隊の退場と同時に会場が暗転、スクリーンに映像が映し出される。アルバム『SUNRISE 7』にもフィーチャーされた下條アトム氏のナレーションに乗せてFUNKISTのメンバーが1人ずつ登場しプレイを始める。ベース/ドラム/ギター/フルート/パーカッションと登場する頃には、弾き出されるサウンドは既にFUNKISTお得意の超絶グルーヴに。
最後にヴォーカル染谷西郷が登場、大熱狂の会場に「ただいまー!」と応え、なだれ込んだ1曲目は「BORDER」。いきなりのフルスロットルだ。続けざまに「沖縄」「春舞う季節」とプレイされ、染谷の「みんな目をつぶって」の声に会場が目を閉じ、ベースJOTAROお得意の花火のものまねが披露されると…、突然「CHANIN feat.O.S.D. & Loco-passion」のイントロが。そう、目をつぶった間にO.S.D.の502(Vo)、さり(Key&Cho)、そして先頃解散したLoco-passionの3人のホーン隊がこの日のためだけに再度集結し、ステージに登場していたのだ。この演出に会場は更にヒートアップし、熱狂度を上げていく。
「FUNKIST CUPのテーマソングだと思って下さい」と披露された新曲「ピースボール」は、速いテンポのラテン系ビートに乗った、シンガロンな掛け合いのコーラスも心地良い、実にサッカーグラウンドが似合いそうな楽曲。初めて耳にするであろうお客さんにもすんなりと溶け込んでいた楽曲だった。AXライヴ前に敢行されたカンボジア~南アフリカへの海外ツアーでの思いとともに演奏された「雨の日の秋」では、ステージ後ろに現地の写真が映し出される。地球規模のメッセージがウソにならないのは、FUNKISTが自身で活動した説得力に溢れているからだろう。“みんなに見せたい景色があるんだ”というこの曲の歌詞もきっと、日本だけに止まらないFUNKIST、染谷西郷だからこそ歌える歌詞なのだ。
「アースハウス」では世界各国のサッカーユニフォームを着けたダンサーが30名程も登場し、ダンスと共に観客を煽っていく。ダンサーが退場すると同時に「GO NOW」のイントロが始まり、シルエットに浮かんだのは、またも奇蹟の登場となるLoco-passionホーン隊。アルバムでは東京スカパラダイスオーケストラによって演奏されたこの曲のホーンパートが、染谷曰く「“ロコキスト”、奇蹟の実現!」と、解散した事を微塵も感じさせないLoco-passionとのコラボで繰り広げられた。本編最後は「SUNRISE」。お客さんも皆、ぐちゃぐちゃになりながら肩を組み、笑いあい、声をあげている。
大熱狂で終了した本編は、染谷の「アンコールはある!」の言葉どおり、すぐに再開された。しかし登場したのはAの文字とXの文字をそれぞれプリントしたタンクトップに身を包む、染谷とギターのヨシロウの2人。そう、知る人ぞ知るユニット「クールメンズ」だ。意味不明(?)な曲「もみあげ」で会場を沸かせ、他のメンバーが合流したところで、先日発表されたギター宮田とフルート春日井の結婚をお祝いするべく、「一番大切なうた」をサプライズ演奏。お客さんからの暖かい拍手にも包まれ、当の2人も感慨深そうだ。
メンバー全員がヴォーカルを取る「フレンズ」が演奏され再びステージを去ったFUNKISTだが、更なるアンコールの声は止まず、三たびステージに登場。最後の最後に「月下のラスタカラー」を演奏し、「せーの!」の合図と共に会場中一緒のジャンプで、大ヴォリュームの2時間半が終了した。
染谷はステージから、まるでホームパーティーのようだと語った。垣根もなく暖かい雰囲気で楽しめ、笑い、泣けるのはFUNKISTならでは。メジャーデビュー後も何ら変わっていなかったFUNKIST。しかし確実に、一回りも二回りも逞しくなっていたFUNKIST。彼らが作り出す音楽の輪は、これからもっともっと大きくなっていくのだろう。そう思わせるに充分な、1年ぶりの渋谷AXだった。
早くも5月27日は、次回のFUNKIST CUP、飛ぶ鳥を落とす勢いの「鶴」との一戦が行なわれる。きっとこのライヴも素晴らしい“試合”になる事だろう。止まる事を知らないFUNKISTの快進撃には注目しておいた方がよさそうだ。
<FUNKIST CUP栄光の背番号7 アジア最終予選FINAL MATCH Road to South Africa 2010>
2009年4月26日(日)@SHIBUYA-AX
1.BORDER
2.沖縄
3.春舞う季節
4.CHANIN feat.O.S.D.& Loco-passion
5.レイン29
6.style
7.光
8.ピースボール(新曲)
9.ケイジアに吹く風
10.my girl
11.即興
12.Don't cry baby(新曲)
13.雨の日の秋
14.こどもたちのそら
15.Beautiful Star
16.アースハウス
17.GO NOW
18.SUNRISE
(EN1)
19.もみあげ~一番大切なうた
20.フレンズ
(EN2)
21.月下のラスタカラー
◆FUNKISTオフィシャルサイト
2009年初より<FUNKIST CUP>と銘打った自身のライヴ企画を始めたFUNKIST。この日はその天王山、<FUNKIST CUP栄光の背番号7 アジア最終予選FINAL MATCH Road to South Africa 2010>と題されたワンマンライヴだ。
開演前、2008年よりも更に満員具合を増しているフロアに突然16名ものサンバ隊が乱入し、サッカーの応援さながらにバンド、メンバー名をコールし、会場の熱を更に上げていく。聞けばこのサンバ隊、あの東京ベルディの応援隊なのだという。AXがまるでサッカーのグラウンドの様相だ。
存分に盛り上げたサンバ隊の退場と同時に会場が暗転、スクリーンに映像が映し出される。アルバム『SUNRISE 7』にもフィーチャーされた下條アトム氏のナレーションに乗せてFUNKISTのメンバーが1人ずつ登場しプレイを始める。ベース/ドラム/ギター/フルート/パーカッションと登場する頃には、弾き出されるサウンドは既にFUNKISTお得意の超絶グルーヴに。
最後にヴォーカル染谷西郷が登場、大熱狂の会場に「ただいまー!」と応え、なだれ込んだ1曲目は「BORDER」。いきなりのフルスロットルだ。続けざまに「沖縄」「春舞う季節」とプレイされ、染谷の「みんな目をつぶって」の声に会場が目を閉じ、ベースJOTAROお得意の花火のものまねが披露されると…、突然「CHANIN feat.O.S.D. & Loco-passion」のイントロが。そう、目をつぶった間にO.S.D.の502(Vo)、さり(Key&Cho)、そして先頃解散したLoco-passionの3人のホーン隊がこの日のためだけに再度集結し、ステージに登場していたのだ。この演出に会場は更にヒートアップし、熱狂度を上げていく。
「FUNKIST CUPのテーマソングだと思って下さい」と披露された新曲「ピースボール」は、速いテンポのラテン系ビートに乗った、シンガロンな掛け合いのコーラスも心地良い、実にサッカーグラウンドが似合いそうな楽曲。初めて耳にするであろうお客さんにもすんなりと溶け込んでいた楽曲だった。AXライヴ前に敢行されたカンボジア~南アフリカへの海外ツアーでの思いとともに演奏された「雨の日の秋」では、ステージ後ろに現地の写真が映し出される。地球規模のメッセージがウソにならないのは、FUNKISTが自身で活動した説得力に溢れているからだろう。“みんなに見せたい景色があるんだ”というこの曲の歌詞もきっと、日本だけに止まらないFUNKIST、染谷西郷だからこそ歌える歌詞なのだ。
「アースハウス」では世界各国のサッカーユニフォームを着けたダンサーが30名程も登場し、ダンスと共に観客を煽っていく。ダンサーが退場すると同時に「GO NOW」のイントロが始まり、シルエットに浮かんだのは、またも奇蹟の登場となるLoco-passionホーン隊。アルバムでは東京スカパラダイスオーケストラによって演奏されたこの曲のホーンパートが、染谷曰く「“ロコキスト”、奇蹟の実現!」と、解散した事を微塵も感じさせないLoco-passionとのコラボで繰り広げられた。本編最後は「SUNRISE」。お客さんも皆、ぐちゃぐちゃになりながら肩を組み、笑いあい、声をあげている。
大熱狂で終了した本編は、染谷の「アンコールはある!」の言葉どおり、すぐに再開された。しかし登場したのはAの文字とXの文字をそれぞれプリントしたタンクトップに身を包む、染谷とギターのヨシロウの2人。そう、知る人ぞ知るユニット「クールメンズ」だ。意味不明(?)な曲「もみあげ」で会場を沸かせ、他のメンバーが合流したところで、先日発表されたギター宮田とフルート春日井の結婚をお祝いするべく、「一番大切なうた」をサプライズ演奏。お客さんからの暖かい拍手にも包まれ、当の2人も感慨深そうだ。
メンバー全員がヴォーカルを取る「フレンズ」が演奏され再びステージを去ったFUNKISTだが、更なるアンコールの声は止まず、三たびステージに登場。最後の最後に「月下のラスタカラー」を演奏し、「せーの!」の合図と共に会場中一緒のジャンプで、大ヴォリュームの2時間半が終了した。
染谷はステージから、まるでホームパーティーのようだと語った。垣根もなく暖かい雰囲気で楽しめ、笑い、泣けるのはFUNKISTならでは。メジャーデビュー後も何ら変わっていなかったFUNKIST。しかし確実に、一回りも二回りも逞しくなっていたFUNKIST。彼らが作り出す音楽の輪は、これからもっともっと大きくなっていくのだろう。そう思わせるに充分な、1年ぶりの渋谷AXだった。
早くも5月27日は、次回のFUNKIST CUP、飛ぶ鳥を落とす勢いの「鶴」との一戦が行なわれる。きっとこのライヴも素晴らしい“試合”になる事だろう。止まる事を知らないFUNKISTの快進撃には注目しておいた方がよさそうだ。
<FUNKIST CUP栄光の背番号7 アジア最終予選FINAL MATCH Road to South Africa 2010>
2009年4月26日(日)@SHIBUYA-AX
1.BORDER
2.沖縄
3.春舞う季節
4.CHANIN feat.O.S.D.& Loco-passion
5.レイン29
6.style
7.光
8.ピースボール(新曲)
9.ケイジアに吹く風
10.my girl
11.即興
12.Don't cry baby(新曲)
13.雨の日の秋
14.こどもたちのそら
15.Beautiful Star
16.アースハウス
17.GO NOW
18.SUNRISE
(EN1)
19.もみあげ~一番大切なうた
20.フレンズ
(EN2)
21.月下のラスタカラー
◆FUNKISTオフィシャルサイト
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