ヴァン・ヘイレンやリンキン・パーク御用達、Ultimate Earsの新型イヤフォン

ポスト
ロジクールは、Ultimate Earsの「バランスド・アーマチュア」採用イヤフォン、「Ultimate Ears SuperFi 5」「Ultimate Ears SuperFi 4」の販売をアナウンスした。3月より順次出荷される。

このUltimate Earsという会社、今はロジクール(Logitech International S.A.)の一部門となっているが、元々はヴァン・ヘイレンのサウンドエンジニア、ジェリー・ハービーによって設立された。90年代に彼がヴァン・ヘイレンのモニター・エンジニアとしてツアーに同行している際、ドラマーのアレックス・ヴァン・ヘイレンから耳を傷めるウェッジ・モニター(ステージ上に置かれているモニタースピーカー。大音量でないと音の細部が聴こえないため、耳を傷めることがある)に代わる物はないか強く頼まれ、モニター・エンジニアリングの経験をいかしたカスタムイヤーモニターを開発したことから会社の歴史は始まっている。

その後、プロ用のカスタムイヤーモニターを10年にわたって供給し続け、業界80%のシェアを誇っている。ヴァン・ヘイレンはもちろん、エアロスミス、ローリング・ストーンズ、メタリカ、ガンズ・アンド・ローゼズ、マルーン5、マイ・ケミカル・ロマンスなど、多くのアーティストの「イヤモニ」としてステージを支えているのがこのUltimate Earsだ。

また、リンキン・パークのチェスター・ベニントン(vo.)が、同社の「イヤモニ」をポータブル音楽プレイヤーでも使用していたことがきっかけで、同社はコンシューマー向けのイヤフォン製品を展開することになった。

さて、そんなUltimate Earsの「SuperFi 5」「SuperFi 4」は、プロミュージシャン用に設計されたUltimate Earsのインイヤー型モニターに使用されたテクノロジーを惜しみなく投入し開発された、iPodなどのポータブル音楽プレイヤーのユーザー向けイヤフォン。

「SuperFi 5」は、ワイドレンジに対応した「トップファイア型シングルアーマチュアドライバー」を採用。15Hz~15kHzの再生周波数帯域と音圧レベル(SPL)115dBを実現し、厚い低音を必要とするヒップホップから、幅広い音域と繊細な表現力を求めるジャズ、クラシックにいたるまで原音に忠実な再生が行なえる。

また、そのデザインと素材は、長時間の装着でも疲れにくく快適な付け心地を実現。ユーザーの耳に合わせた、3種類のサイズのソフトシリコンイヤーチップと2組の低反発ポリウレタンフォームチップが同梱されており、適切なサイズのイヤーチップを選べば、高い遮音性により、外界の騒音をシャットアウトしながら好きな音楽に集中することができる。

SuperFi 4は、SuperFi 5と比べて、よりカジュアルなユーザーをターゲットにして開発された「シングル・バランスド・アーマチュア型ドライバー」を採用したイヤフォン。輪郭のはっきりした低音域を特徴とし、クリアで繊細な中高音域の再生が可能だ。

また、両製品とも「iPhone」や「BlackBerry」といったスマートフォンを使っているユーザー向けに、マイクを内蔵しハンズフリーに対応した「SuperFi 5vi」、「SuperFi 4vi」も用意。これらのモデルのケーブルにはマルチファンクションボタンが搭載され、電話の受話/終話、音楽の再生一時停止の操作を行なうこともできる。

価格はすべてオープンプライスで、ロジクールオンラインストアでは「SF5」が22,800円、「SF5V」が24,800円、「SF4」が17,800円、「SF4V」が19,800円での販売が予定されている。

バランスド・アーマチュアタイプのイヤフォンとしては、ごく一般的な価格ながら、その性能はというと、同社のイヤモニが名だたるミュージシャンたちに支持されてきたという事実を見ると明らか。

何より、憧れのあのバンド、あのミュージシャンが指名した音を手にできるという点を考えると、今すぐにでも買ってしまいそうな勢いだ。

◆ロジクール
◆Ultimate Earsを利用しているアーティスト、セレブ(Ultimate Ears.com)
この記事をポスト

この記事の関連情報