メリー、より生々しいライヴ感を意識しメリーの原点に立ち返る最新アルバム『アンダーワールド』リリース大特集

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メリー 新アルバム『アンダーワールド』リリース大特集

より生々しいライヴ感を意識し人間の持つ別の一面を激しいサウンド構築で提示したメリーの原点に立ち返るアルバム

──前作『M.E.R.R.Y.』は“メリー6年間の活動の集大成”とおっしゃってましたが、そういう大きなアルバムを出した後、次なる展開はすぐ見えました?

結生:『M.E.R.R.Y.』で、以前のメリーの世界観は自分達的には完結したと思っていて。確かに前作を出してすぐは、次にこういう道に行こう、というのは決まらなかったですね。新しいメリーを、新しいメリーを…ってずっと探し続けていた気がします。

ガラ:自分達が掲げてきた“レトロック”っていうバンド・コンセプトの集大成ともいえる『M.E.R.R.Y.』を出した当時、ステップ・アップしなければならない、次の扉を開けなければいけないという意識はスゴいデカかったんです。同じことをやっていてもしょうがないなっていう。なので、去年はわりとコンスタントにシングルを出したんですね、みんなで話し合いながら、いろんな曲にチャレンジしながら。

テツ:前作と本作の間にシングル4枚(会場限定シングル含む)を出して。いろんな曲を出した中でも、去年5月、横浜文化体育館のライヴで会場限定発売したシングル「Midnight Shangrila」は大きかったですね。そこに次のメリーの可能性が見えたというか、次の方向性が隠れていたというか。ある意味、本作『アンダーワールド』の原点はそこかな? と思うんです。

健一:「Midnight Shangrila」で自分達がどういうバンドなのか?を再認識したっていうか。やっぱりメリーはライヴ・バンド、ライヴあってのメリーだと思ったんですよね。だったら、そこ(=ライヴ)を意識して音源も作るのがいいんじゃないかと。

ネロ:原点回帰の気持ちでね。「閉ざされた楽園」と「Midnight Shangrila」はライヴで演奏した時、未発表なのにスゴくノリがよかったし、お客さんとの一体感を得られたんです。やっぱロックバンドの本来の形ってこれだな、と。それが2年半かけて47都道府県を回ったツアーの中での一番の収穫でしたね。

結生:やっぱり……メリーは結成から6,7年、いろいろやってみたけれど、何をどうやってみても“GI・GO”なんですよね。

──“GI・GO”──1曲目のタイトルでもありますね。この意味をもう一度確認させてください。

結生:“GI・GO”は“Garbage In, Garbage Out”の略なんですけど、“ゴミからはゴミしか生まれない”という意味。つまり“メリーからはメリーしか生まれない”と。結局、メリーがライヴ・バンドなら、ライヴを意識したアルバムを作ればいい、じゃあ、よりライヴの生々しいテイクにするには? ってことで、今回は10曲中9曲、クリックなしで一発録りに近い形でやったんですよね。

ネロ:時代に逆らってますよね(笑)。

結生:ギターを録る時も、ガイドになる一発録りをヘッドホンで聴くんじゃなくて、スピーカーから大音量で流したり、部屋を暗くしてライヴみたいな雰囲気を作ってガツン! と弾いたり。なんか、その方が生々しいテイクが録れたりするんですよ。だから、ちゃんとした環境でレコーディングはしてるけどライヴ音源に近いと思うんです、ノリとか。

──ダークでヘヴィーな曲が多いのも、ライヴを考えて作ったから?

健一:そうですね。元々、ライヴ向けの激しいアルバムを作りたいっていうのが一番のコンセプトにあって。

結生:でも“アンダーワールド”っていうキーワードが出てきたのは、わりと最後の方で。

ネロ:一番最後なんですよ、「under-world」が出来たのは。この曲が出来て、アルバムに足りなかった最後の1ピースがハマッて完成した、という感じでしたね。

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