スノウ・パトロール、新作を携え2日間で4都市を回る

スノウ・パトロールが新作『A Hundred Million Suns』のリリースを記念し、2日間でアイルランドおよびUKの4都市でスペシャル・ギグを開いた。この駆け足ツアー＜Take Back The Cities Tour＞は日曜日(10月26日)のお昼にダブリンでスタート。夜にはベルファストでパフォーマンスし、翌日(27日)の昼間、エジンバラで公演後、夜、終点地であるロンドンに到着した。

ロンドン大学に付設したこじんまりとした劇場、Bloomsubury Theatreで行なわれた最終公演は、エジンバラからのフライトが遅れたとのことで、予定より30分押しの9時半にスタート。ステージに登場したメンバーはさすがにややお疲れ気味ではあったものの、サービス精神旺盛なフロントマンのギャリー・ライトボディは最初からジョークを飛ばし、会場を盛り上げた。

ほかのメンバーもショウが進むにつれ、活力を取り戻し、ニュー・アルバムからのトラックを中心に「Chasing Cars」や「Chocolate」「Run」といった過去のヒット曲を交えながら1時間にわたりパフォーマンス。友人のイアン・アーチャーやベル・アンド・セバスチャンのリチャード・コルバーン(パーカッション)、マーサ・ウェインライトがゲスト参加し、サウンドに重厚さを加えた。

ライヴだったからだろうか、新曲はこれまで同様、メロディーを重視しつつも、ギター・サウンドが激しくエネルギッシュな作りとなっている。ライトボディいわく、これまでのような「終わった関係ではなく、うまく行っている関係を歌っている」そうだ。その通り明るく陽気な要素がある。

今回はスペシャルということで小規模な会場だったが、このパフォーマンスを今後、より大きなステージでよりビッグなサウンドで聴けるのは楽しみだ。

この夜のセットリストは以下の通り。

「Set Down Your Glass」 (アコースティック)
「If There's A Rocket」
「Chocolate」
「Photos」
「Chasing Cars」
「Set The Fire To The Third Bar」
「The Golden Floor」
「Shut Your Eyes」
「Crack The Shutters」
「Run」
「Storm」
「Open Your Eyes」
「Take Back The City」

スノウ・パトロールの5枚目のスタジオ・アルバム『A Hundred Million Suns』は、今週月曜日(10月27日)発売された(英国)。1stシングル「Take Back The City」が先週すでに、UKおよびアイルランドのチャートでトップ10入りしている。

本格的なツアーは2009年になるという。

Ako Suzuki, London