フィーダー、強き確信の新アルバム『サイレント・クライ』

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2005年のオリジナルアルバム『プッシング・ザ・センシズ』、2006年のベストアルバム『ザ・シングルズ』ともに、全英初登場2位を記録し、今やイギリスを代表するロック・バンドのひとつともいえるフィーダー通算6作目のオリジナル・アルバム『SILENT CRY/サイレント・クライ』が完成。6月18日にリリースされる。

2006年にベストアルバム『ザ・シングルズ』をリリースしたことで、一部では解散も噂された彼らだが、その心配は杞憂に終わったようだ。派手さはないがタイトでベーシックなリズム隊の迫力はそのままだが、なんといってもグラントのヴォーカルとギターの切れ味が目立って増していることに驚く。

それと深みを感じさせる歌詞の内容にも注目だ。観念的なことを歌っているようで、政治的なこと、現実的なメッセージが痛烈に投げかけられる。このメッセージの強さが、彼らのバンドとしてのパワーを感じさせる要因になっているのは間違いない。

グラントは、「このアルバムで一歩前進してるんだけど、同時に俺たちのルーツに向かっても一歩進んでいるんだ。俺たちにはまだやれることがあるって確信してるよ。みんな、心からこの作品を信じてる。他の人間が聞いてどう思うかなんて誰にもわからないけど、誇りに思えるレコードを作れたってことだけは言えるね」と、強い確信を表明している。

曲名を見ればわかるが、日本語をキーワードとしてフィーチャーした楽曲もあり、さすが、日本人ベーシストを擁するバンドだと、なんだか楽しくなる。

さて、夏にはフジロックへの来日出演をはじめ、イギリスでも大きなフェスティヴァルへの出演が発表されている。UK最大のフェスティヴァル<レディング/リーズ>では最終日のメイン・ステージへの出演が発表されている。

勢いと強さを増したこのアルバムで、FEEDERはさらなる一歩を踏み出す。今後も楽しみなバンドだ。

●オフィシャルサイト(英語)
 http://www.feederweb.com
●ビクターエンタテインメント
 http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A021732.html
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