タイナカサチ、『Love is...』特集内インタビュー
タイナカ サチ(以下、タイナカ):そう思ってもらえたらスゴく嬉しいです。1フレーズだけでも、この曲のこの言葉だけわかる!っていうのでも。
タイナカ:そう意識する以前に、私の場合、生活の中でも音楽の中でも、その中心は“Love”なんですよ。歌詞はほとんどが恋愛ですけど、恋愛だけじゃなく家族愛も大事にしてるし。とにかく小さい時から、ものすごく人が好きなので、書く曲は誰かに対する曲ばっかりになってしまうんです、自然と。『Love is...』に収録されてる12曲でも、一所懸命に恋する私なりの“Love”をありのままに書いてるんですね。
タイナカ:いや、もう多少どころじゃなく、ほぼすべて実体験(笑)。小学3年生の時にちゃんと好きな人ができてから、ずーっと途切れることなく恋をし続けてますから(笑)。
タイナカ:(笑)。なので自分の実体験が約8割、周りの人達の“Love”を見て歌詞を書いたのが残り2割っていう感じですね、この作品では。
タイナカ:ありますね。あれは渋谷で仕事の待ち合わせをしてて、ちょっと私が先に着いちゃった時かな。待ってる間、改めて渋谷の街を見回してみると、化粧を直したり鏡をみたり、そわそわしながら誰かを待っている女の子が何人もいたんですね。その姿を見て“私も誰かとの初デートの時はあんなふうに緊張したな”って思い出して書いてみたんです。あと、ファンの方からの恋愛相談の手紙をヒントに書いた曲もあって。アルバムの最後の曲「道」は、遠距離恋愛してる女性ファンからの手紙が元になってるんですよ。主人公は夢を追いかけて上京した彼を待ってる女性なんですけど、実は、こういう書き方は初めてで。私は自分が夢のために上京してきたから“私は夢に向かって頑張るから応援していて!”みたいな曲が多かったんですよ(笑)。そんな私が初めて“アナタの夢を応援してるから頑張って”という、ちょっとオトナ目線で書けたのは新しいかな、と。手紙をくれた彼女にはお礼状を出したいくらい(笑)。
タイナカ:「サヨナラ」もそうかな。別れの曲は数多く書いてるけど、だいたい未練がましい感じだったんです。今回のアルバムでいったら「抜け殻」のように“彼と別れて独りぼっちの夜、気分はどん底”みたいな。ナチュラルに失恋ソングを書くとそうなっちゃうんですけど、「サヨナラ」では、そんな未練がましい自分にサヨナラしようっていう。
タイナカ:”もう別れよう”と思っても、ちょっと楽しいことがあるとズルズル続けちゃうんですよね、もうダメだとわかりつつも(苦笑)。でも、女の子を綺麗に幸せに楽しくしてくれる恋愛では、悩んだり泣いたりしてる時間より、笑ったり幸せなだなって思える時間の方が多いはずなんですよ、泣いた時間と笑った時間を天秤にかけたら。この曲を書くことで、恋に悩んで泣いてる友達に“泣いてばかりなら別れちゃえ! もっと良い人いるよ!”って元気づけられるようになったし、曲を書くことで自分にも言い聞かせてるところもあるし。とはいっても、これは気分が前向きの時の失恋ソングであって、気分が落ち込んでる時は相変わらずどん底になったりするんですけど(笑)。まぁ、それもこれも全部ひっくるめて恋してることなのかな?って思うんですよ。
タイナカ:亡くなったお祖父ちゃんのことを書いた歌ですね、「一番星」は。近い家族の死に直面したの初めてだったので、いろいろ想うことがあって、死ということへの考え方までもが変わってしまったんです。と同時に命への想いが溢れ出してきて。その想いを詰め込んだのがこの曲なんですね。ほかに、今いる大好きな家族へ向けて歌った「愛しい人へ」(5thシングル)も入ってるし。自分は書いてないけれどアルバムに欲しいキャラの曲を2曲、作家さんに提供していただいたりもしてるので、本作ではいろんな“Love”を描けたんじゃないかな、と思います。とはいっても“Love”のほとんどは恋愛ですけど(笑)。
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