クラプトン、母親への複雑な思いを語る

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祖父母を両親、ティーンエイジャーの母親を姉だと信じて育ったエリック・クラプトンが、母親への複雑な思いについて語った。クラプトンの母親は16歳で彼を出産。その後、再婚しカナダへ移住してしまった。彼女の代わりに祖父母に育てたられたクラプトンは、7歳のときに出生の秘密を知ったという。

9歳のとき、母親が新しい家族を連れ帰国。「ママって呼んでもいい?」と尋ねたクラプトンに、母親はいままでどおり祖母をママだと呼ぶべきだと答えたという。

母親に拒絶されたという思いは、後のクラプトンの恋愛感に多大な影響を及ぼしたようだ。彼は『Daily Mail』紙にこう話している。「母親は魅力的な女性だったけど、冷たく険のある人だった。彼女のような女性を見つけ、自分のことを愛させるっていうのが理想だったよ。最初の人に拒絶されてるんだからね」

“拒絶”という観念は、いまでもクラプトンを脅かしているそうだ。彼は、出場者を容赦なく切り捨てていくオーディション番組は見ていられないと話している。

「母親との関係が良くなったのは大人になってからだ。一緒に飲むようになってからだよ。彼女のことは愛してたけど、難しい人だった。友達としての関係だったな。母親が欲しいとき、僕が向かう先は彼女じゃなかったよ」

クラプトンは先月、自叙伝『Eric Clpaton: The Autobiography』を出版。母親との辛い思い出、パティ・ボイドとの結婚など、幼少時代から現在までの出来事/思いが赤裸々に記されている。クラプトンはこの時期、本を出版することを決めた理由をこう説明している。「自分の記憶力が怪しくなってきたって思ったんだ。10年もしたら、何も思い出せなくなってるよ」

Ako Suzuki, London
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