ネイト・ジェームス、YouTubeで出会った日本人少年と夢の共演

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アフロヘアーがトレードマークの英国出身ソウル・シンガー、ネイト・ジェームスが17日、東京・渋谷にあるduo MUSIC EXCHANGEにてライヴを行ない、満員のオーディエンスを沸かせた。そしてこのライヴにおいて、ネイトにとって夢だった、ある日本人少年との共演が実現した。

今年1月、彼の1stアルバム『セット・ザ・トーン』(2006年2月日本発売)収録曲「ジャスティファイ・ミー」を、ピアノで弾き語りする日本人少年の映像を、YouTubeを見ていたネイトのバック・バンドのギタリストがたまたま見つけた。

それを見てとても感動したネイトは、同曲を同じようにピアノのみの伴奏で再録音(「ピアノ・アコースティック・ヴァージョン」)し、最新作『キングダム・フォールズ』(2007年3月日本発売)に、日本盤のみのボーナス・トラックとして収録。そして、自分にインスピレーションを与えてくれた少年に“なんとか会ってお礼をしたい”と対面を熱望した彼は、今年2月のプロモーション来日時に、各取材を通じて少年への呼びかけを行なった。

その甲斐あって、4月中旬にその少年と両親から東芝EMI(日本のCD発売元)に連絡があり、この少年は、福岡県在住の小学生・花田涼くん(9歳)と判明。ネイトはついに少年とコンタクトを取ることに成功し、5月に行なわれる東京公演で、対面・共演することを約束した。

17日に行なわれた東京公演では、アンコールでネイトが通訳を交えてこのいきさつをオーディエンスに説明。その後、花田くんをステージに呼び込み、お互いに磨きをかけてきた「ジャスティファイ・ミー」で、共演を果たした。

ネイトは、“夢が叶ったね。彼(花田くん)は、ピアノを弾きながら歌うことができるんだけど、ぼくはピアノが弾けないから、ぼくの歌のマイクの音量をちょっと上げさせてもらったよ(笑)。自分の歌が、自分の想像を越えて世界に届くことを実感して、感激すると共に、自分が発表・表現するものの責任の重さも実感した。これからの自分の、表現者としてのキャリアにおいて、間違いなく重要な経験になったよ”と、溢れる思いを語った。
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