吉井和哉、ロック・スターの生き様を見せつけた日本武道館レポート
昨年の10月4日に30代最後の作品となるアルバム『39108』をリリースし、11月から同作を引っさげての全国ツアー<TOUR 2006 THANK YOU YOSHII KAZUYA>を行なった吉井和哉。
昨年は、夏フェスや学園祭への出演のほか、10月8日に迎えた自身の40歳の誕生日に、初のアコースティックスタイルでイベントに出演するなど、勢いのある活躍をみせた。今回のツアーに関しても、彼自身、並々ならぬ意欲をみせ、パワフルなライヴを展開していたが、喉の炎症により、一部の公演が延期されるという事態に。しかし、12月28日に日本武道館で行なわれたファイナル公演では、熱いロックン・ロール魂を感じさせる最高のライヴを見せてくれた。
KREVAのオープニング映像でスタートしたライヴは、のっけからオーディエンスも異常なほどのテンションの高ぶりを見せていた。流れるようなラップでKREVAが客を煽ると、会場も手拍子でそれに応える。そんな中、右腕を上げ、高らかに天を指差すというサタデー・ナイト・フィーバーばりのポースで吉井和哉が登場。会場は割れんばかりの歓声が沸き起こった。赤いジャケットに茶色のラメパンツ、サングラスに金髪という派手な出で立ちでステージに堂々と佇む彼の姿は、まさにロック・スターだ。YOSHII LOVINSON時代とはまた一味違った、自信に満ち溢れた姿に、これから始まるライヴへの期待が高まった。
1曲目の「I WANT YOU I NEED YOU」から、ステージから降りて女性の手にキスをしたり、腰をクネクネとくねらせて踊ったりと、フェロモン全開のパフォーマンスでオーディエンスを魅了していく。目をギラギラと輝かせながら、金色の髪を振り乱して熱唱する姿は、THE YELLOW MONKEY時代を彷彿とさせる。
若かりし頃の激しさに加え、艶やかでアダルトな色気を新たに備えた彼は、最強のロック・スターになったと言えるだろう。“今日は絶対伝説のライヴになる!”と本人自ら言ってのけるほど、この日は彼のコンディションも会場のテンションも絶好調だった。
ライヴは、ニュー・アルバム『39108』の楽曲を中心としつつも、YOSHII LOVINSON時代の楽曲、そしてTHE YELLOW MONKEYの楽曲も披露された。過去のしがらみや悩みなどから解き放たれたかのように、晴れやかにTHE YELLOW MONKEY時代の楽曲を歌う彼の姿はとても印象的だった。さらに、ザ・ローリング・ストーンズやデヴィット・ボウイといったアーティストのカヴァーでは、楽曲に吉井和哉のエッセンスをたっぷりと注ぎ込み、見事に自分のものにしていた。自信たっぷりに歌う姿は、オリジナルに負けない迫力さえ感じられた。
“今年の自分の誕生日に、生まれて初めてアコギライヴをやって、自分の声も悪くないじゃんと思った”と、アコースティック・ギター1本で演奏した「TALI」では、彼の歌声と共に、歌に込められたメッセージが体に流れ込んでくるようだ。「LOVE LOVE SHOW」では、“おいでなはれ、おいでなはれ、俺はロック界のディープインパクトだぜ”と言いながら四つん這いになるなど、40歳になってもお茶目な面は健在のよう。
アンコールのラストは予想通り「BELIEVE」で締めくくるのかと思いきや、再びステージに現れた彼が、“好きな場所で、好きな歌を歌う”と言ってなんと「JAM」を披露。これには感動のあまり泣き出すファンもいた。
今回のツアーは全体的に、迷いや不安を吹き飛ばし、勢いよく突っ走ると決めた彼の生き様を見せつけるかのような、エネルギッシュでパワフルなライヴになったのではないかと思う。
すべてのシーンが脳裏に焼きつくほど、非常に完成度の高いライヴに心底感動した。セクシーでカッコよくて、危険な香りを漂わせつつも、ふとかわいい面を覗かせる、ニクイほど魅力的な吉井和哉という人物に、誰もが虜になった瞬間だった。
Photo by MITCH IKEDA
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☆<TOUR 2006 THANK YOU YOSHII KAZUYA>【フォト・アルバム】
<TOUR 2006 THANK YOU YOSHII KAZUYA 2006 12/28 日本武道館>
1.I WANT YOU I NEED YOU
2.LIVING TIME
3.HOLD ME TIGHT
4.人それぞれのマイウェイ
5.LONELY
6.黄金バッド
7.CALL ME
8.20 GO
9.Paint It, Black
10.Ziggy Stardust
11.SPARK
12.ALL BY LOVE
13.WEEKENDER
14.楽園
15.TALI
16.BEAUTIFUL
17.バラ色の日々
18.LOVE LOVE SHOW
19.BLACK COCK’S HORSE
20.FINAL COUNTDOWN
<アンコール>
21.恋の花
22.パール
23.BELIEVE
<Wアンコール>
24.JAM
昨年は、夏フェスや学園祭への出演のほか、10月8日に迎えた自身の40歳の誕生日に、初のアコースティックスタイルでイベントに出演するなど、勢いのある活躍をみせた。今回のツアーに関しても、彼自身、並々ならぬ意欲をみせ、パワフルなライヴを展開していたが、喉の炎症により、一部の公演が延期されるという事態に。しかし、12月28日に日本武道館で行なわれたファイナル公演では、熱いロックン・ロール魂を感じさせる最高のライヴを見せてくれた。
KREVAのオープニング映像でスタートしたライヴは、のっけからオーディエンスも異常なほどのテンションの高ぶりを見せていた。流れるようなラップでKREVAが客を煽ると、会場も手拍子でそれに応える。そんな中、右腕を上げ、高らかに天を指差すというサタデー・ナイト・フィーバーばりのポースで吉井和哉が登場。会場は割れんばかりの歓声が沸き起こった。赤いジャケットに茶色のラメパンツ、サングラスに金髪という派手な出で立ちでステージに堂々と佇む彼の姿は、まさにロック・スターだ。YOSHII LOVINSON時代とはまた一味違った、自信に満ち溢れた姿に、これから始まるライヴへの期待が高まった。
1曲目の「I WANT YOU I NEED YOU」から、ステージから降りて女性の手にキスをしたり、腰をクネクネとくねらせて踊ったりと、フェロモン全開のパフォーマンスでオーディエンスを魅了していく。目をギラギラと輝かせながら、金色の髪を振り乱して熱唱する姿は、THE YELLOW MONKEY時代を彷彿とさせる。
若かりし頃の激しさに加え、艶やかでアダルトな色気を新たに備えた彼は、最強のロック・スターになったと言えるだろう。“今日は絶対伝説のライヴになる!”と本人自ら言ってのけるほど、この日は彼のコンディションも会場のテンションも絶好調だった。
ライヴは、ニュー・アルバム『39108』の楽曲を中心としつつも、YOSHII LOVINSON時代の楽曲、そしてTHE YELLOW MONKEYの楽曲も披露された。過去のしがらみや悩みなどから解き放たれたかのように、晴れやかにTHE YELLOW MONKEY時代の楽曲を歌う彼の姿はとても印象的だった。さらに、ザ・ローリング・ストーンズやデヴィット・ボウイといったアーティストのカヴァーでは、楽曲に吉井和哉のエッセンスをたっぷりと注ぎ込み、見事に自分のものにしていた。自信たっぷりに歌う姿は、オリジナルに負けない迫力さえ感じられた。
“今年の自分の誕生日に、生まれて初めてアコギライヴをやって、自分の声も悪くないじゃんと思った”と、アコースティック・ギター1本で演奏した「TALI」では、彼の歌声と共に、歌に込められたメッセージが体に流れ込んでくるようだ。「LOVE LOVE SHOW」では、“おいでなはれ、おいでなはれ、俺はロック界のディープインパクトだぜ”と言いながら四つん這いになるなど、40歳になってもお茶目な面は健在のよう。
アンコールのラストは予想通り「BELIEVE」で締めくくるのかと思いきや、再びステージに現れた彼が、“好きな場所で、好きな歌を歌う”と言ってなんと「JAM」を披露。これには感動のあまり泣き出すファンもいた。
今回のツアーは全体的に、迷いや不安を吹き飛ばし、勢いよく突っ走ると決めた彼の生き様を見せつけるかのような、エネルギッシュでパワフルなライヴになったのではないかと思う。
すべてのシーンが脳裏に焼きつくほど、非常に完成度の高いライヴに心底感動した。セクシーでカッコよくて、危険な香りを漂わせつつも、ふとかわいい面を覗かせる、ニクイほど魅力的な吉井和哉という人物に、誰もが虜になった瞬間だった。
Photo by MITCH IKEDA
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☆<TOUR 2006 THANK YOU YOSHII KAZUYA>【フォト・アルバム】
<TOUR 2006 THANK YOU YOSHII KAZUYA 2006 12/28 日本武道館>
1.I WANT YOU I NEED YOU
2.LIVING TIME
3.HOLD ME TIGHT
4.人それぞれのマイウェイ
5.LONELY
6.黄金バッド
7.CALL ME
8.20 GO
9.Paint It, Black
10.Ziggy Stardust
11.SPARK
12.ALL BY LOVE
13.WEEKENDER
14.楽園
15.TALI
16.BEAUTIFUL
17.バラ色の日々
18.LOVE LOVE SHOW
19.BLACK COCK’S HORSE
20.FINAL COUNTDOWN
<アンコール>
21.恋の花
22.パール
23.BELIEVE
<Wアンコール>
24.JAM
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