カイザー・チーフス、ジョーク・アルバムはお蔵入り

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カイザー・チーフスは、短時間および即興でアルバム1枚分の曲を作ったものの、あまりにもおふざけが過ぎ、かといってそれほど面白くもないので、リリースするのを止めることにしたという。曲は、映画『Anchorman』でウィル・フェレル演じた主人公にインスパイアされ、最新作『Yours Truly Angry Mob』をレコーディング中に作られたそうだ。

dotmusicによると、フロントマンのリッキー・ウィルソンは、この幻のアルバムについてこう明かしたという。「ある夜、サウンド・エンジニアと俺たちだけがスタジオに残されたんだ。で、即興で45分でアルバムをレコーディングしてみようって思い立ったんだよ。やりながら録音した。“Bad”って名前をつけたんだ。だって、ほんとにサイテーだったからね。『Anchorman』でウィル・フェレルが演じた、見たものをそのまま口にするキャラクターにインスパイアされたんだ」

ベースのサイモン・リックスはかなり気に入っているようだが、ウィルソンはお蔵入りすることを決めたという。「レコーディングして以来、一度も聴いてないよ。聴いてみたい気もするけど、もしそんなことしたらゲンナリするだろうよ。本当に“Bad”で面白くないのはわかってるからさ。最初はお笑いで作ったんだけど、サイモンはリリースすべきだって言い出したんだ。そうするつもりで作ったけど、やっぱただのジョークってことにしておくよ」

カイザー・チーフス関連ニュースとして、以前ウィルソンは、ポール・マッカートニーを称え『The Sun』紙にコラムを寄稿しているが、今度はマッカートニーに直接会い、インタヴューする機会があったという。このインタヴューは今週号の『NME』誌に掲載されているそうだ。

バンドは<Fuji Rock Festival '07>で来日する。

Ako Suzuki, London
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