<FRF'06>オルソン、“新鮮”を超えて“衝撃”!

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LAのさえない中年バンドが、気がついたらイギリスでNo.1に! 2006年の音楽界最大に予想外のシンデレラ・ストーリーを歩んだバンドがこのオルソンである。“それにしても、ナゼこのオッサンたちが突如イギリスで……”と思ってパフォーマンスを拝見したが、なるほどこれは確かに“80'sリバイバル”。

とは言っても、昨今流行りのポスト・パンクやらエレ・ポップではなく、'80年代のMTVのヒット・ソングのような趣き。一発ヒットのおかげで、アリーナまでは行かなくともホール・クラスでのツアーができた、あの頃のB級バンドによく似ている。

ただ、それゆえに演奏は妙にこなれてて、高音をソウルフルに張り上げるヴォーカルもかなりのクオリティ。90'sのオルタナ時代以降、完全に絶滅種だったサウンドだが、ここに詰め掛けた客層はむしろ当時を知らない20歳前後のキッズたち。やっぱり、彼らには新鮮なのね。最近の鋳型にハメられたようなポップ・パンクよりは確かにオリジナリティあって、その意味で好感は持てる。が、今の若いキッズがこのサウンドを熱狂的に支持する光景は“新鮮”を超えて“衝撃”でもあった。

取材・文●沢田太陽
写真●YUKI KUROYANAGI

1. happiness
2. tryin to help
3. downtown
4. bright idea
5. already over
6. jessie
7. look around
8. ok song
9. so ahead
10. no tomorrow
11. see you soon
12. james


FUJI ROCK FESTIVAL '06特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000025344
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