＜FRF'06＞電気グルーヴ、気迫を前に、ただただ感涙

しょっぱなから「N.O.」が！　さらに「Shangri-La」が！　「VOLCANIC DRUM BEATS」が！　畳みかけるように繰り出される必殺ナンバー。高く組まれたステージから放射状に放たれる陽性のビートの力強さときたら、下腹のあたりに風圧すら感じるほど。何より卓球の声である。アッパー極まりないあの声、アドレナリンを過剰に分泌させるあの魔法のような声は、実にロックだ。ステージをのそのそ歩く瀧の巨体はぬいぐるみのようで愛らしく、“本日はお足元の悪い中お越しいただき誠にありがとうございます”というMCも、電気ならではの妙な味を突き詰めてすごみすらあった。「富士山」では初年度の出演時の雪辱を果たす瀧の富士山コスプレ（頭から煙が！）にグリーンが沸き、最後に「虹」が！　ずるいくらいに完璧なセット・リスト、長い休止期間の中でグツグツ煮えたぎったエネルギーを放出し尽くすような気迫を前に、ただただ感涙。

取材・文●坪田基宏
写真●Masanori Naruse

7/29 GREEN STAGE
１. N.O.
２. Shangri-La
３. VOLCANIC DRUM BEATS
　　　　M C
４. かっこいいジャンパー
５. スマイルレス スマイル
６. 新幹線
７. あすなろサンシャイン
８. リアクティオーン
９. 富士山
10. 虹


FUJI ROCK FESTIVAL '06特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000025344