女性シンガーソングライターの超新星がデビュー! 扇愛奈入ります!! 2
──扇愛奈というのは本名なんですか?
扇愛奈(以下、扇):本名です。名字はアイコンみたいに使えるので、けっこう好きですね。
──愛奈さんって、ボーイッシュなイメージですよね。スカートとかもはかなそう。
扇:女子校時代は私服で、スカートじゃないとダメだったんではいてましたけど。卒業以来1度もはいてないです(一同爆笑)。普段はジャージっすよ!
──ネイルとかもしてないですよね?
扇:ネイルしてたらギター弾けないじゃないですか。普段はメイクもしてないですからね。
──では、“女だから”って意識は……。
扇:ないですね、女だから男だからってのは。むしろ“女だから○○しちゃいけない”とかいわれるのが嫌で。それは女子校生活の反動だと思うんですけど。小~中の女子校生活9年! これが長かった(苦笑)。それでひねくれてるんですよ(笑)。"ひねくれて扇愛奈"ですから(一同笑)。
──でも、こうしてお会いして話してるとかわいい小動物系といいますか。
扇:よくいわれます。“子犬か、おまえは!”と。ちっちゃいなりにすばしっこさは自信あるんですけどね。反復横飛び、得意ですから。
──それ資料にも書いてありましたね(笑)。で、デビューに至った経緯というのは?
扇:小6の頃からシンガー・ソングライターを目指して作曲を始めたんですけど。
──それは誰の影響だったんですか?
扇:最初はSPEEDが大好きで。歌うことは元々好きだったんですよ。両親が歌うのが好きだから幼稚園の頃からカラオケに通ってまして(笑)。そこでいろんな歌謡曲を聴かされ、歌わされ。だから、歌謡曲の色は私の音楽にすごくにじみ出てると思います。それで、SPEEDが大好きだった頃、広瀬香美さんとか大黒摩季さんとかのシンガー・ソングライターの曲をだんだんと自分で聴き初めて。自分が思ってることを全部詞や曲で表せるシンガー・ソングライターってすごいな~と思いだして。それで曲を書き始めた感じですね。
──SPEED好きが転じてダンスとかヒップホップというのはよく聞くんですけど、シンガー・ソングライターにというのは今日初めて聞きましたね。
扇:踊るのもその頃は好きだったんですよ。でも、中学入ったら歌える部活というのが軽音楽部しかなくて。そこで"なんちゃってバンド活動"をやったりするようになって(笑)、バンド方向に傾きかけたんです。その一番の転機になったのが椎名林檎さんで。"この音いいな"って思ったのが、ディストーションがかかったギターの音だったんです。この音は私のバックでずっと鳴ってないといけない音だと思って。それでバンドにどんどん傾いて。高校ではコミカルバンドに入ったんです。
──コミカルバンド?
扇:振り付けとかついてたり、コミカルな内容の歌を歌ってみたりというバンドだったんです。そこで人前で歌って、人を喜ばせたり、人と音楽を共有する喜びみたいなのが心に刻み込まれちゃって。"人前で音楽をやっていきたいな"と思って、いまここにいる次第です(笑)。