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ジョン・ホームズ役 ヴァル・キルマー
ジョン・ホームズを演じるために誰かと話すシーンでは相手によってそれぞれ声を変えた。話し方や態度もね。彼はすべてがハッタリだ。ウソつき、それも天性の。全員死ぬか捕まったのに彼は生き残った。だけど話し方は難しかった。ウソだと見破られてはいけないから真実だと信じ込んだんだ。でも彼は時々迷いを見せる、言い訳を考えるようにいつもね。 僕の父親はアルコール依存症だった。コカインと酒は違うかもしれないが…。アルコールが効かなくなり20杯30杯とどんどん量が増えていったんだ。ジム・モリソンも26歳の頃それと同じような状態だった。彼の場合は1杯の酒ではなく1錠のドラッグだったけどね。
ドーン・シラー役 ケイト・ボスワース
この脚本が届いた頃、『ブルークラッシュ』とは正反対の作品を探していたの。違う役に挑戦したかった。読んでみたらすぐに引き込まれてしまったわ。ジョン役がヴァルだと聞いて私もすぐに“やる!”って。 ドーンはいろんな演じ方ができると思った。ドラッグとジョンとのセックスにおぼれるだけの女の子にはしたくなかった。これはそんな物語じゃないもの。緊迫のラブストーリーよ。ジョンは1万人と寝たけど愛したのはドーンだけ。私はその点に一番ひかれたの。ドーンという存在は濁った世界の中で唯一純粋なものなの。私はそこが素晴らしいと思ったわ。
エディー・ナッシュ役 エリック・ボゴシアン
重要なのはエディーが実在の人物だということだ。悪名高いエディーを演じることは私にとって今までとは違う体験だった。善人を演じることが多かったからね。エディーのような男は誰より頭が切れ、明確な目的を持っている。“生き残るためにはここは降参しておこう”とするが、エディーは完全には屈服しない、その点に共感できた。善人と悪人が混ざっているのが最高の役柄だと思う。いろんな体験を通して多くの影響を受けたそういう人物の役だ。エディーにはその要素が全部ある。私はニューヨーカーだが、ロスは何か違う。バレーのポルノ産業やビバリーヒルズのマンソン事件。訪れるたびにそんなことを考えてしまう
ジョン・ホームズは、70~80年代にハリウッドのポルノ俳優の頂点を極めた伝説の人物。音楽やファッションでも当時の風俗をリードした。当時15歳のドーン・シラーと恋に落ち、ドラッグなどで生活は荒んでいく。そして殺人事件に巻き込まれることになったのだ。 映画は、銀座シネパトス、K’s cinemaなどで絶賛公開中! |
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