SONICMANIA '05 初日ライヴレポ Part.1 アジカン、ステリオグラムほか

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今年で2回目となる“冬フェス”のSONICMANIA。その、東京初日2/5(土)の模様をお伝えする。

ドッグス・ダイ・イン・ホット・カーズの初ライヴを楽しみにしていたものの、電車を乗り間違え西船橋まで行ってしまい、なんとか乗り換えながら海浜幕張まで引き返す。さらに入場口を探して会場周辺をうろうろしているうちに、2時過ぎに……。なんとか会場にたどり着き、屋台村で遅い昼食を取ることになったころにはストレイテナーも終わりかけ。残念ながらステリオグラムからの参戦となってしまった。

iPodのCMで「ウォーキー・トーキー・マン」が採用されたことが話題になったニュージーランド出身の元気溢れる5人組、ステリオグラム。まだバンドを知らない人が多いせいか、序盤はオーディエンスも最前列付近の熱心なファン以外は様子的な雰囲気。しかし、サウンドが超ゴキゲンなミクスチャーだけに、曲を重ねていくうちに“けっこういいじゃん?”といった感じでに、彼らを知らなかった観客を巻き込んで、どんどん盛り上がっていく。そしてラスト前に披露したiPodのCMで話題になった曲、「ウォーキー・トーキー・マン」でみんな仲良く大いに盛り上がったのだった。今回の来日合わせ、「ウォーキー・トーキー・マン」「ロードトリップ」のPVが収録されたDVD付きの『シュマック!来日記念盤DVD付スペシャル・エディション』がリリースされているから、このライヴで彼らを知った人は要チェックだ。

その後、キングス・オブ・レオンの代役としてGUITAR WOLFが登場。フェスの常連バンドだけに、ピンチヒッターとはとても思えない堂々たる迫力のプレイを見せてくれた。さらにその後のマーズ・ヴォルタは会場全体を覆うような低音グルーヴと、そのグルーヴを切り裂くかのような鋭いギターとハスキーなヴォーカルで、巨大なステージに飾られた巨大な蜘蛛のようなオブジェのビジュアル・イメージも手伝い、独特でおどろおどろしい、圧倒的な存在感を見せていた。

続くバンドは昨年デビューしたUKバンドのカサビアン。先日のジャパン・ツアーは全国で完売、SUMMER SONICでも入場規制が出ただけに、オーディエンスのテンションも非常に高かった。そして驚かされたのはそのパフォーマンス。昨年11月のツアーもSHIBUYA-AXで観ているが、あれからわずか4ヶ月にして、そのときよりもさらに演奏がタイトに、そしてヴォーカルの表現力も増しているように思われた。序盤からバンド、オーディエンスともにハイテンションだったが、相変わらずエレクトロニックと生演奏の融合は見事で、期待を裏切らない、素晴らしいステージであった。とくにラスト間近にプレイした「クラブ・フット」は“この曲を聴きにここに来た!”的な、イントロから大歓声の上がる大盛り上がりだった。

そして、そんなUKの新進気鋭バンドを迎え撃つのは、日本で昨年、最もブレイクしたバンドといって過言ではないASIAN KUNG-FU GENERATION。先日、フロントマンの後藤がニュー・オーダー新曲の日本語歌詞を手がけたことも話題になった彼らだが、UKの新鋭に負けない勢いで序盤から飛ばしながら、「ループループ」「リライト」などアップなヒット曲を連発していく。前回彼らのライヴを観たのは、昨年のFUJI ROCK FESTIVAL '04であるが、わずか半年ながら確実にそのときより成長しているように思えた。出演順は洋楽バンドに挟まれ、また一般的にアジカンに好意的でない人が多いといわれる、洋楽ファンに囲まれてのライヴという環境だった。しかし、何よりそういった環境でプレイできることをバンド自身が楽しんでいるオーラが伝わってきて、貫禄さえ感じほどだった。洋楽ファンが多いイベントだけに、オーディエンスにとってはいいサプライズだったのではないだろうか。

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