レイ・チャールズのマスターテープが盗難

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2月13日に行われたグラミー賞で8部門を独占した故レイ・チャールズ。3月2日付のAP通信によれば、彼の長年のサウンド・エンジニアがマスターテープを盗んだ罪で告発されていることが分かった。罪に問われているのは20年以上もチャールズと共に仕事をしてきたカリフォルニア在住のエンジニア、テリー・ハワード(48歳)。先月の家宅捜査で彼の自宅からマスターテープを含むチャールズのレコーディング物が見つかった。これらはチャールズの遺産を管理・運営する会社、Ray Charles Enterpriseが所有するもので、会社側はこうした貴重な音源について管理体制を強化すると述べている、とAPなどが伝えた。

ハワードは2月17日に自宅で逮捕された。当初100万ドルの保釈金が課せられていたが、3月1日の審問で10万ドルに減額されたと伝えられている。この件に関する予備審問が、3月28日に開かれる予定。

レイ・チャールズは昨年6月に死去した。遺作となった『Genius Loves Company』はグラミー賞の最優秀アルバムなどを獲得している。

T.Kimura
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