──カサビアンは最近のバンドの中でも特にUKロックのトラディションを感じさせるバンドだと思います。とくにストーン・ローゼズ以降のロックの流れを強く感じさせるのですが、創作の時にそういうのは意識しますか?
エドワーズ:とくに自分たちは何も意識はしてないんだ。やりたいことをやっているだけだ。ローゼズはたしかに素晴らしいバンドだけど、彼らは彼らのスタンスで活動していたわけだし、俺達は俺たちの音楽だけを気にしてるよ。分析はメディアにまかせるよ。
──カサビアンのサウンドは、やはりダンス・グルーヴが肝ですよね。あなたたちにとって、ダンス・グルーヴの源はなんですか?
エドワーズ:言葉では説明できないな。“ロックでダンスする“っていうコンセプトは最初からあったんだけど、もともとカサビアンは小さなベッドルームでスタートしたものだからね。だから、今のように事が大きくなったことには戸惑ってもいるんだ(笑)。
──あなたたちが音楽で表現したいことは?
エドワーズ:自分たちの音楽に対する情熱と愛情だね。自分達を見に来る人たちも音楽が大好きなわけだし。だから純粋に音楽を祝福したいんだ。
カーロフ:好きなことをただやっているに過ぎないよ。これは本当に言葉で説明するのは難しいんだ。
──あなたたちにはサッカーをやっていたメンバーがいましたよね。
カーロフ:イギリスではサッカーは巨大な文化だからね。キッズにとっちゃ、サッカーかロックが頭の中を支配してるんだ。
エドワーズ:セルジオ(G)は実際にプロになろうとしてたんだけど、しっくり来なくて音楽の道に来たんだ。
──カサビアンというと、“反逆児”“レベル・ミュージック”などの評価をされますが、アメリカ大統領選挙の結果はどうですか?
カーロフ:基本的に政治家なんてみんなバカだよ。選挙も最悪な結果だったと思う。あの結果を誰が満足してるんだ?
──そういう怒りはあなたたちの音楽の源になったりするのですか?
カーロフ:別に政治的なことを歌おうなんてことは思っちゃいない。俺達はただ、若いヤツらが暴れたくなるような音楽をただ作れればそれでいいんだから。
エドワーズ:俺達はじっとしてられない性分なんだ。だから“レベル・ミュージック”なんて呼ばれ方をするんだろうね。
取材・文●沢田太陽 |
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