ポール・マッカートニー、ビートルズの新曲「人工的、合成的に作られたものではない」

(C)Mary McCartney
ポール・マッカートニーが、最近、AIを活用してザ・ビートルズの曲を完成させたと話したことについて、混乱や誤解が生じていると新たなコメントを発表した。
ポールは先週、英国BBCラジオ4の番組にゲスト出演した際、ザ・ビートルズのドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:Get Back』(2021年)を監督したピーター・ジャクソンの力を借りて「ちょっと劣化したカセットテープからジョン(・レノン)の声を抜き出すことができた。ジョンの声とピアノが入っていて、彼はAIでそれを分けることができた」と話し、「ザ・ビートルズ最後のレコードとなるものを作ろうってなったとき、ジョンが所有していたデモがあって、僕らはそれに取り掛かった。最近、完成したところで、年内にリリースする計画だ。ジョンの声を抜き取り、AIを通じ、余分な部分を取り除くことができた。その後は普段するようにミックスができる」と明かしていた。
これを、AIで生成したと勘違いした人たちがいたようだ。ポールは木曜日(6月22日)、こんなメッセージをSNSに投稿した。「僕らの新たなビートルズ・プロジェクトにワクワクしているとの反応を目にし嬉しいよ。年内、君らと何かを共有できることに一番ワクワクしているのは僕らだ。これに関し、混乱や憶測があることに気づいた。当て推量がたくさん出回っているようだ。いまの段階で多くは明かせないが、これははっきりしておきたい。人工的もしくは合成的に作られたものではない。すべてリアルで、僕らがプレイしている。既存の録音物を浄化したんだ。何年も続いてきたプロセスだ。僕ら同様、君らも気に入ってくれることを願ってる。さらなる知らせはそのうちに」
ポールは曲についての詳細は明かしていないが、『Variety』によると、関係者は、ジョン・レノンが70年代後半に制作したデモ・テープに録音されていた曲だと話しているという。
Been great to see such an exciting response to our forthcoming Beatles project. No one is more excited than us to be sharing something with you later in the year.
We’ve seen some confusion and speculation about it. Seems to be a lot of guess work out there. Can’t say too much…
— Paul McCartney (@PaulMcCartney) June 22, 2023
Ako Suzuki