いい音爆音アワー vol.79 「セリフがある歌♪特集」

いい音爆音アワー vol.79 「セリフがある歌♪特集」
2017年6月14日(水)@風知空知
「セリフ/台詞/科白」がある歌が世の中にはたくさんあります。
歌には歌詞という言葉がたくさん並んでいるのに、なぜまた改めて別の言葉で語るのでしょう?と常々疑問に思っていました。
そこでセリフがある歌を思いつくまま、出会うまま、いろいろ集めて並べてみました。
いろんなタイプがあって一概には言えませんが、昔ながらのオーソドックスなタイプのものに限りますと、メロディがあるとどうしても言葉に浮遊感が生まれ、つまりやや現実味が薄れるのに対し、日常会話のように言葉を語ることで現実感を取り戻す、言わば、甘く濃厚な鰻重の味をピリリと引き締める山椒のような役目を、セリフが果たしているように思えます。
福岡智彦 (いい音研究所)
セットリスト
Thomas Dolby
「She Blinded Me With Science(彼女はサイエンス)」
セリフの”Good heavens, Miss Sakamoto, you’re beautiful!”の「ミス・サカモト」は矢野顕子のこと。
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シングル(1982年10月発売)
1st アルバム『The Golden Age of Wireless(光と物体)』2nd-UK-edition(1983年発売)
作詞・作曲:Thomas Dolby, Tim Kerr/プロデュース:Thomas Dolby
セリフ:Magnus Pyke
レーベル:Venice in Peril (UK)/Capitol Records (US)
全米5位 全英49位
・”to blind [someone] with science”はイギリスの口語的言い回しで、「小難しい知識を振り回すことによって誰かを故意に困らせる」こと。
・セリフを発しているマグナス・パイクMagnus Pykeはイギリスの科学者でTVコメンテーター。
トーマス・ドルビー(本名:Thomas Morgan Robertson):
1958年10月14日、ロンドン生まれ。
フォリナーの1981年リリース・アルバム『4』とツアーへの参加で受け取った報酬を使って『The Golden Age of Wireless』が制作され、ソロとしてのキャリアがスタートした。
1982年3月、1st アルバム『The Golden Age of Wireless』リリース。
1984年2月、2nd アルバム『The Flat Earth』リリース。シングル・カットの「Hyperactive!」はMichael Jacksonのために書いたもの。全英17位で、本国イギリスでは最も売れたシングルがこれ。
1985年、「LIVE AID」のロンドン・ステージに、David Bowieのバック・バンドの一員として出演。
1988年4月、3rd アルバム『Aliens Ate My Buick』リリース。
1992年7月、4th アルバム『Astronauts & Heretics』リリース。
1993年、「Headsace社」を設立、ネット・ダウンロード向けの音楽ファイル「RMF」を開発。
2002年、「Retro Ringtones LLC」を設立、携帯電話向けの呼び出し音「RetroFolio」を開発、ほとんどのノキア製携帯電話でその音を聞く事が出来るほどに普及した。
2011年3月、3つの章からなる5th アルバム『A Map of the Floating City』の第2章「Oceania」リリース。第1章はファン向けの限定ネット配信のみ。第3章は「Map of the Floating City」というゲームを通じて配信。