「MacBook Air」のココが気になる
さて、スペック上から見ての懸念点を最後に述べておく。まずは薄さ。“折れるのではないか”という声もBARKS利用者の中で見られたが、それより担当者が懸念するのが、熱。パソコンは、プロセッサー、メモリー、そしてハードディスクが特に熱を帯びる。本体内にこもった熱を外に逃がす排熱対策は当然されていると思うが、そこで気になるのがボディーに使われているのがアルミニウムだということ。ただでさえ熱を伝えやすい金属がボディーに使われている上に、このボディーの薄さが災いして、ハードディスクなどの内部配置次第では、利用中にパソコン上に手を置いて使えないくらいに熱を帯びてしまう可能性も考えられる（現に他社の小型ノートパソコンでは、膝の上で使うと低温火傷するのではないか、という危険性が囁かれていた）。
そして光学ドライブが外付けオプションという点…ではなく（光学ドライブが内蔵されていないというのは、モバイル用途のノートパソコンではよくあること）、意外に盲点なのは有線LANが標準では使えないという点。本製品にはLANコネクターがない。オプションとしてUSB接続タイプの有線LANアダプターが用意されているので、LANケーブルにつないで使いたいというユーザーはこちらも購入しておきたい。とはいえ、無線LAN環境で使えるならそれに越したことはない。無線LAN環境がないユーザーは、本体購入のタイミングで無線LANの導入も行なってしまうのがいいだろう。
価格は229,800円（標準構成の場合）。熱の問題に関しては、担当者も実機で試したわけではないので実際のところは不明だが、いずれにしても購入を検討している人は、一度Apple Storeで実機を確認したうえで予約をするのがベターだろう。
