里田まいのデュエット相手は「尾崎家の祖母」!
「オヤジの心に灯った小さな火」が本当にジリジリと小さな火を灯し始めているらしい。里田まい with 藤岡藤巻の同曲(デュエットバージョン)が、発売直前・直後からボディーブローのように注目を集めている。
藤岡藤巻とは、今から10年以上前、JFN系列の超人気ラジオ番組『赤坂泰彦のミリオンナイツ』で紹介されて、瞬く間に当時の若者の心を掴んだ「尾崎家の祖母」(おざきんちのばばあ)を歌った、まりちゃんズのメンバー。21世紀になった今でさえ放送禁止すれすれ(アウト?)なぶっ飛んだ歌詞と陽気な曲調は、当時、まさかこれが1975年に発表された作品だとは誰も思わなかったほど。それほどにセンセーショナルで超リベラルな楽曲を音楽史に残した、伝説のバンドの伝説のメンバーだ。
一方の里田まいは、今や語る必要はないだろう。ファンクラブのイベントでハワイに行った際に入国審査であわてていた為、「SATODA MAI」と書くべきところを「SATODA MAN」と書いたという嘘のような本当の逸話を持つ、ハロー!プロジェクトの中でも比較的常人の思考から離れたポジショニングにいる人気急上昇中のアイドルだ(レーベル担当者は先日、関係者から“里田は普段からああいうキャラクターだから、時々大変なんです。”と顔に疲弊の色を滲ませられながら語られたことがある…)。
そんな彼らが23日にリリースしたデュエットソング「オヤジの心に灯った小さな火~デュエットバージョン~」。勘違いなオヤジと派遣社員のまりちゃんが織り成す、アダルトで、コミカルで、ムーディーなやり取り。まるで欧米のシットコムを見ているかのような感覚で聴くことができる歌詞の世界には、思わず笑いがこみ上げてくる。発売当日のオリコンチャートでは48位を獲得とのこと。
さて、その楽曲、ここまで書いたからには“どうしても聴きたい!”と気になって仕方がないBARKS読者は多いことだろう。現在、BARKSでは着々とPV配信の準備を行なっている最中なので、今しばらく待っていてほしい。
しかしこの曲、どうも「尾崎家の祖母」と同じように、ゆっくりとじっくりと人気を獲得する気がする。里田まい with 藤岡藤巻という名前、そして「オヤジの心に灯った小さな火~デュエットバージョン~」というタイトルは今から覚えていて損はないはずだ。
なお余談だが、この曲、里田に合わせて“派遣社員のまいちゃん”という歌詞にしていると思っているファンは多いかもしれない。実はこの楽曲のオリジナルヴァージョンが藤岡藤巻のアルバム『藤岡藤巻III』に収録されているのだが、驚いたことに、この段階ですでに歌詞は“派遣社員のまいちゃん”となっている。
里田まいが歌うのは、そうなるはずの運命だったのかもしれない。
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