


左から、ジアンカルロ(Dr)、ホドリゴ(G)、ファビオ(G)、デイヴィッド(B)、アレクサンドラ(Vo) |
──これまでのバンドの歩みを教えてください。
ホドリゴ:’01年に結成されたんだ。僕とベースのデイヴィッドが14歳の頃からの友人で、一番最初にプレイし始めたのが原型になっている。その後もう一人のギタリストであるファビオ・フッソが加わり、アレクサンドラ、ジャンカルロの順番でこのバンドに加わっていった。実はこの作品ができる前は、シンガーは元々男性だったんだ。だけどある女性を主人公としたストーリーに基づいた作品にする上でアレクサンドラをバンドに誘ったんだ。
──これまでどんな音楽を聴いてきたんですか?
ホドリゴ:僕は14歳の時にバンドを組んでプレイし始めた。そのときから今に至るまで聴き続けてきた音楽といえばANGRAやDREAM
THEATER、SHAMANといったパワフルなメタル・バンドからIN FLAMESやSOILWORKといったデス・メタル・スタイルのバンドまで、多岐にわたっているよ。でも、やっぱりANGRAだね。彼らはブラジル出身の最も偉大なバンドの一つだと思う。彼らと共演する日が来るといいね!
アレクサンドラ:小さい頃から両親、そして兄がヘヴィメタルが大好きだったの。14歳の頃から音楽理論も勉強してきたから色々なタイプの音楽に触れてきたと思うわ。
──好きなアーティストを教えてください。
アレクサンドラ:RUSHよ。
ホドリゴ:先に挙げたバンド以外に、CHILDREN
OF BODOMやSYMPHONY Xといったバンドが挙げられるけど、フェイバリットはANGRAだね。
──このアルバムには元ANGRAのアンドレ・マトス、元HELLOWEENのマイケル・キスク、プロデューサーにRHAPSODYを手がけたフィリップ・コロデッチなどの名前がゴロゴロ出てきますが、こういう先輩メロディック・メタルバンドに対する思いを教えてください。
ホドリゴ:アンドレは昔からの友達、というか先輩だよね。アルバムを作るにあたって、最初に思い当たったゲストが彼だったんだ。マイケル・キスクに関しては、僕達はみんな彼の声が大好きだから、無理を承知でメールを送ってみたんだ。そして帰ってきた返事が“OK!”だった。とても光栄なことだったよ。フィリップに関しては、彼が今まで手掛けてきたSHAMANやKAMELOTの作品がお気に入りだったから、レーベルを通じて“フィリップにプロデュースしてもらいたい”という希望を伝えて、OKをもらったんだ。
──スピードメタル+プログレの音楽性は、あなたたちの中でどう培われてきたのか?
ホドリゴ:基本的には僕らが今まで聴いてきた音楽の要素が反映されてきたものと言えるね。特に今回はある女性に関するストーリー・アルバムだから、プログレッシヴさはそのストーリー性から来るものかもしれない。
──曲作りの方法をカンタンに教えてください。
ホドリゴ:メインのソングライターは僕で、このアルバムに収録されている曲に関して言えば、’03年の秋くらいに書かれたもので、曲と歌詞はほぼ同時に書いたんだ。歌詞の一部は’02年から取り掛かっていたけど、メロディを書き始めたら一気に歌詞も仕上がっていったよ。
──アレクサンドラは18歳ということですが、これまでどんなトレーニングを受けてきたのですか?
アレクサンドラ:音楽理論は昔から勉強していて、14歳の時から先生にも就いて発声法などのトレーニングも積んでいるの。
──こういうタイプのバンドに参加しようとしたキッカケは?
アレクサンドラ:元々両親や兄がこういったヘヴィな音楽を聴いていたの。それに私も影響されたのね。きっかけはホドリゴに“このバンドに参加しないか?”と誘われて、興味が湧いたことね。
──年齢とルックスのことを取り沙汰されることが多いと思いますが、それに対する感想は?
アレクサンドラ:それがより多くの人々にこのアルバムと私の歌を聴くきっかけになってもらえれば、何も問題は無いわ。注目を集めるというのはとても良いことよ。
ホドリゴ:彼女の美貌は何かのきっかけにはなると思うけど、彼女がこのバンドに迎えられたのはやはり歌の才能が最大の理由さ。
──アルバムの全体的な印象を教えてください。
ホドリゴ:先に言ったようにこのアルバムは一つのストーリーに基づいて構成されている。曲順はバラバラなんだけどね、物語が悲しい出来事から始まるから、あえてバラバラにしたんだ。おかげで曲のバランスは良くなったよね。いきなり悲しいバラードから始まるデビュー作、っていうのも辛いよね(笑)。
──アルバムで最も気に入ってる曲は? その理由も教えてください。
ホドリゴ:難しいけど、タイトルトラックの「Another
Sun」かな。物語のクライマックスにもなる重要な曲だしね。
──今後の目標をきかせて。
ホドリゴ:いつか日本に行ってプレイしたいね!
アレクサンドラ:日本の人たちはとても礼儀正しいと聞いている。早く日本に行きたいわ。
文●森本 智
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