【インタビュー】Ran、“好き”を描いた新曲「予感」にコラボ三部作の収穫「自分自身の大事な思いを裏切ってはいけない」

■過去のアルバムと比べて
■フェミニンな印象にできたら
──コラボ三部作を経て、タイアップ作品を通じて自分自身とも向き合って、Ranさんの大事な曲がまた増えましたが、今もなお制作は続いているんですよね。
Ran:そうですね。今年7月にアルバムリリース予定なので、制作進行中です。
──久々のアルバムとなりますし、今回のお話でもあったように、特にこの数年間は気持ちの変化やシンガーソングライターとしての成長もありましたよね。とても濃い時間を過ごしているだけに、どういう作品になるのか期待してしまいます。
Ran:実は最近の自分のマインドが、かなり自己肯定感低めになっちゃってて。“何もしてないのに1日が終わった…”とか、自分のやったこと/やれてないことに対するコンプレックスみたいなものが強くある感じなんです。でも、今こうしてアルバム制作に向かっていることや、一歩立ち止まって“自分はこれまでどんな曲を書いてきたんだろう”と長い目で振り返った時に、ちゃんとやってきたなって実感できているのは、いいことだと思います。
──その自己肯定感低めっていうのは、定期的にくる波みたいなものですか?
Ran:そうなんです。春は特にダメなんですよね(笑)。桜が咲くのは好きなんですけど……なんですかね?

──以前、冬が好きだとおっしゃってました。
Ran:気温とかが嫌なんですかね(笑)。今のように、アルバムを作るとか、いついつライブをしますとか、具体的なことが決まったりするとワクワクして嬉しい反面、“お客さんが来なかったらどうしよう”とか、そういうことばっかり考えちゃうんですよね。そこに春っていう季節も重なって、どんよりしちゃう時もあります(笑)。
──春は曲を作るモードになりづらいとかはあるんですか?
Ran:逆に春は外に出ないので。本を読んだり、曲を書いたり、制作的な面ではいいのかもしれない。こういうマインドの変化があるときは、自分と向き合うタイミングでもあるなって捉えられるようになってきました。
──アルバムの全体像なども見えている感じですか?
Ran:過去のアルバムと比べてフェミニンな印象にできたらいいなと思っていて。以前のマインドは、落ち着いて俯瞰して自分が第三者目線でいる感じだったんです。でも、ここ2〜3年で書いてきた曲を改めて聴いたり、今回いろいろと曲を書く中で、多様な視点で曲が書けるようになったのかなとも思っているんです。コンセプトをしっかり見極めて制作に臨めるようになってきたかなとか。そういう変化を楽しんでいただけるアルバムにできたらいいなと思っています。
──素直になれている自分が作品に映っていそうですね。
Ran:大人になれてますかね(笑)。最近は聴く音楽とか読む本も、それに伴ってすごく変わっているんです。今までは救われないような内容とかミステリーばかり読んでいたんですけど、最近は料理が登場する本とか、優しい本を読むようになりました。音楽に関しても、正直“うるさいな”と感じていた時があって、あまり積極的に聴かなくなっていた時期もあったんです。そんな時は、ヒーリング音楽とか誰かが作ったプレイリストを小さな音でかけたりしてました。でも最近は、人からお薦めしていただいたアーティストを積極的に聴いたり、新しい音楽に対して前向きな気持ちになっているなっていうのは自分でも感じています。
──うるさいって思っちゃうのは、なんだったんですかね。
Ran:なんですかね。その当時……2〜3年前は何も上手くいかないと思っていたり、どこに行っても何をしてても、“なんでこうなの?”みたいなことが多くて。昨年の5周年のタイミングで自分がリスペクトする人や好きな人とコラボで曲を作らせていただいて、一緒に歌えたことが本当に自分にとって大きかったなと思います。自分を見つめる転機になったなって改めて思ってます。
取材・文◎吉羽さおり
■デジタルシングル「予感」
2025年5月16日(金) 配信開始
配信リンク:https://ran.lnk.to/yokan
※フジトランス グループTV-CMソング

■ニューアルバム
2025年7月発売予定
※詳細後日発表
■レコ発ツアーSCHEDULE
09月11日(木) 福岡
09月13日(土) 名古屋
09月14日(日) 大阪
10月10日(金) 東京
※東京公演はワンマンライブ
※詳細後日発表







