【インタビュー】Petit Brabancon、京が語る2nd EPの文句なしの歯応え「自分が本来思い描いていた理想の音」

2024.07.18 20:00

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■みんなもっと柔らかく
■感覚的に楽しんでくれたらいい

──これはもう、過去に同じことを何度も訊いているし、その都度、京さんも答えてくださるんですけど。そのうえでもう一度お訊きしたいんですが、そういう怒りとか不満は、続くものですか。

京:そうですね。あのね、怒りとか、要らないんですよ。そんなのを言い出したら要らないんですよ。

──あぁ、個人的には、ということですか。

京:個人的には穏やかに過ごしたいんですよ。笑って過ごしたいんですけど…たぶん(怒りが)、何もなくてもダメだし。あったらあったで嫌だし。わからないんですよね。尽きないんですよね。はい。

──音が鳴って、自分がマイクを取って歌うとなると、そういうものが出てきてしまう。

京:そうですね。ポップなものとか、幸せを感じるものは、プライベートではすごく良いなぁと思うんですけど。自分が表現する、ライヴとか歌とかになってくると、全然興味が湧かない。別に俺じゃなくても良いやと。自分がやるべきことではないというか。

──自分の役割、使命みたいなものを意識する?

京:意識はしていないんですけど、そうなりますね。なんか自然に。

──そういうことを自覚してきたのはいつ頃ですか?

京:昔から。

──昔から? 最初からということ?

京:最初からじゃないですかね。昔から、ポップなものが大嫌いだったので。

──自分のプライベートな部分とやっている音楽が、そういう意味では少し距離があるということを、途中から気づいたということなんですよね。今の話だと。

京:うん…。そうですね…。まぁ、ストレスをためるほうなので、けっこう。

──そうなんですか。

京:それが表現するときに爆発するんじゃないですかね。

──ストレスをためるということは、普段から我慢していることがあるということですか。

京:うん…たぶん皆さんあると思うんですよ。それを出しているか出していないかの違いだと思うんですけど。

──あぁ。自分は出せる場があるけど。

京:出せる場があるというか、一般的に言う…まともな大人の人だったら抑えられると思うんですけど、(自分は)抑えられないだけだと思うので。それをバンドで形にしているという。

──あぁ。よくロックの人と話していて、ロックっていう表現手段がなければ絶対に犯罪者になっていた、みたいなことを言う人はけっこういますけど(笑)。

京:僕はそんな大それたことはないですよ(笑)。

──なるほどね。でも、今回はこういうEPを作って、Petit Brabanconとしても方向性がさらに明確になった印象がありますね。

京:そうだと思います。わかりやすいと思います。でももうちょっと感覚的に聴いて、ノってほしいくらい、ですかね。ライヴとかね。みんななんか考えるので、いろいろ。これじゃダメなのかなとか。このノリはこうなのかなって、考えている人が多い印象なんですよ。もっとこう、柔らかく、感覚的に楽しんでくれたらいいよっていう。

──それは京さん、最初の頃からずっと言っていますよね。

京:まぁね、言っていてもね。その…みんな各々のメンバーのことしか聞かないんでね。

──うーん、しかし今回特に思ったんですが、いろいろな曲をやっているけど、京さんが歌い出すと、そこはもう京の世界になる (笑)。そういう印象を今回メチャクチャ感じましたよ。

京:そうなんですかね。自分では自分の評価が本当に低いので、そんな風には思わないんですけど。そんな風に思ってもらえるなら、少しは成長できたのかなと。

──例えば、後半の3曲あるじゃないですか。「a humble border」「Mickey」「Vendetta」っていう。yukihiroさん、antzさん、ミヤさんの曲がEPの最後に出てくるけど、全部違うタイプの曲じゃないですか。これ。全く違う曲なんだけど、でもヴォーカルが入ることで、ちゃんとそこはPetit Brabanconの世界になっている。

京:いやいや。そんなことはないですよ。自分を客観的に見ることはできないのですごく難しいですけど、でも、そういう評価はすごく嬉しいですね。

──特にantzさんが作った「Mickey」っていう曲はすごくダンサブルな、グルーヴのある曲じゃないですか。

京:うん、そうですね。

──この感じがすごく新しいし、ライヴでお客さんがどういう反応をするのか、楽しみなんですよ。

京:そうですね。それこそみんなで歌って欲しいですよね、サビとか。

──自由に踊ってほしいし。

京:そうそう。なんかもう、一緒の動きとかじゃなくて、本当に自由にしてほしいなって思いますね。「Mickey」は特に。

取材・文◎小野島大
撮影◎青木カズロー/尾形隆夫 (尾形隆夫写真事務所)/河本悠貴

■2nd EP『Seven Garbage Born of Hatred』

2024年8月7日(水)発売
【完全限定盤】DCCA-129 ¥8,800(税込)
・ピザボックス風特殊パッケージ仕様
・テイクアウトピザバッグ付属
【一般流通盤】DCCA-130 ¥2,750(税込)
予約リンク:https://www.petitbrabancon.jp/
※完全限定盤はMAVERICK STOREもしくはGALAXY BROAD SHOPのみで購入可能
※一般流通盤は、TOWER RECORDS(店舗/ONLINE)、Amazonでも購入可能


▲ジャケット画像


▲完全限定盤


▲一般流通盤

▼CD収録曲 ※完全限定盤/一般流通盤 共通
01. move
 作曲 : yukihiro
02. dub driving
 作詩 : 京 作曲 : antz
03. BATMAN
 作詩 : 京 作曲 : ミヤ
04. 眼光
 作詩 : 京 作曲 : ミヤ
05. a humble border
 作詩 : 京 作曲 : yukihiro
06. Mickey
 作詩 : 京 作曲 : antz
07. Vendetta
 作詩 : 京 作曲 : ミヤ

▼プリアド/プリセーブ
https://orcd.co/dcca129

■「Vendetta」「BATMAN」先行配信情報

▼「Vendetta」先行配信
2024年7月17日(水)配信開始
プリアド/プリセーブ:https://orcd.co/dcca1131

▼「BATMAN」先行配信
2024年6月28日(金)配信開始
配信リンク:https://orcd.co/dcca1130

※Apple Music のプリアド(Pre-add)、Spotifyのプリセーブ(Pre-save)は、配信前の楽曲を事前に予約できる機能です。事前に登録をすることで、配信開始後に自身のライブラリに楽曲が自動で追加されます。

■EPグッズ『Seven Garbage Born of Hatred コレクショングッズ』

発売開始:2024年6月3日(月)より
発売:MAVERICK STORE
https://www.maverick-stores.com/petit-brabancon/seven-garbage-born-of-hatred-merch/
・Seven Garbage Born of Hatred Tシャツ:¥6,000(税込)
・Seven Garbage Born of Hatred プレート:¥3,500(税込)
・Seven Garbage Born of Hatred アクリルコースター:¥900(税込)
・Seven Garbage Born of Hatred トレイ:¥4,500(税込)
・Seven Garbage Born of Hatred Pizza ステッカー:¥500(税込)
・Seven Garbage Born of Hatred ボトル:¥4,000(税込)

■<Petit Brabancon Tour 2024「BURST CITY」>

9月05日(木) 東京・Spotify O-EAST
open18:00 / start19:00
(問)HOT STUFF PROMOTION 050-5211-6077
9月06日(金) 東京・Spotify O-EAST
open18:00 / start19:00
(問)HOT STUFF PROMOTION 050-5211-6077
9月12日(木) 広島・HIROSHIMA CLUB QUATTRO
open18:00 / start19:00
(問)CANDY PROMOTION 082-249-8334
9月13日(金) 福岡・FUKUOKA BEAT STATION
open18:00 / start19:00
(問)キョードー西日本 0570-09-2424
9月15日(日) 大阪・GORILLA HALL OSAKA
open17:00 / start18:00
(問)SOUND CREATOR 06-6357-4400
9月20日(金) 神奈川・CLUB CITTA’
open18:00 / start19:00
(問)HOT STUFF PROMOTION 050-5211-6077
9月21日(土) 愛知・DIAMOND HALL
open17:00 / start18:00
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
▼チケット
¥6,500(税込・整理番号付・ドリンク代別)
※スタンディング
一般発売:5月11日(土)10:00〜
イープラス:https://eplus.jp/pb/

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