【ライブレポート】Wisteria、新体制初ワンマンで新曲「オレンジデイズ」初披露「もっと強いバンドになる」

“Peaceful Days With You…”をコンセプトに掲げる新世代ミクスチャーロックバンドWisteriaが3月5日、東京・Shibuya WWWにて、現4人体制初となるワンマンライブ<Sun up 24/7>を開催した。
同ライブ中盤では、新体制第2弾となる新曲「オレンジデイズ」を初披露。疾走感のあるWisteriaらしさ全開のこの曲は、日付が変わった3月6日0時にデジタルリリースされた。今回のワンマンはバンドのこれまでの歴史を凝縮し、かつ、これからの未来をも感じさせるような特別なライブとして展開された。そのオフィシャルレポートをお届けしたい。

まずはオープニング。SEに乗ってドラムのSORA、ギターの龍星、ベースのコウメ…とメンバーがひとりずつステージに登場。客席からクラップが沸き起こる中、最後にボーカルのミイが登場するとステージ中央で円陣を組み、「全員が笑って、これからも明日も生きていけるように、最初から最後までぶっ飛ばしていくよ!」というミイのかけ声に続き、「Fly high!」でライブはスタートした。ミイのその言葉に答えるかのように、ファンも1曲目から拳を高く掲げてステージに向けて思いをぶつけていく。続いて、青と水色の照明がステージを染める中、「スイム」へ。さらに、「好きなように暴れて!」と客席を煽りながら「Sign」が披露された。
4曲目は打ち込みサウンドから始まる「ラブトレイター」。ライブで外せない定番曲は、パフォーマンスを重ねる中で、よりポップに進化したパーティーチューンだ。サビで会場中のファンが手を左右に大きく振る圧巻の光景が広がると、ヘヴィなバンドサウンドの中のキャッチーなサビが印象的な「Vision」へ。最初のブロック5曲から既に会場には一体感が生まれ、今回のワンマンライブへの期待値が一気に高まるような幕開けとなった。
MCパートへ。ミイが「ライブ当日の3月5日が2026年で最も運気が良い日」だと告げ、そんな日にライブを開催できることの喜び、WWWに集まれたことの幸せを噛み締めると、昨年12月に正式メンバーとしてバンドに加入したドラムSORAのターンに。バンド加入への思いや今回のワンマンライブへの意気込みを笑顔で語り、客席を煽りながらそんなSORAのドラムきっかけで次のブロックへと突入。今回のライブのハイライトとも言えるような新旧の楽曲を畳みかけるブロックが始まった。

「もっと一体感を出していきましょう!」というミイの煽りで「Starbound」から同ブロックがスタートすると、次の曲では会場の空気が一変。美しいピアノイントロが流れ出し、未発売のバラード曲「ジェネミー」へ。この曲では、スポットライトに照らされながら優しく歌い上げるミイとその姿をじっと見守り聴き入っているファンの姿がとても印象的だった。「ジェネミー」の余韻が残る中、そのままスポットライトを浴びて、振り絞るようなミイのアカペラから「We All One」へ。曲のタイトル通りに会場がひとつになったところで、さらにライブ定番曲「シグナス」、「ゆめ」とWisteriaらしいポジティブなメッセージソングが並ぶ。そして、現4人体制となって最初にリリースされたシングル「ナキガオ」へ。ミイが丁寧に紡ぐ言葉とそれを後ろで支える3人の演奏とコーラスからは、4人の今のWisteriaへの思いやバンドとしての新たな決意なども感じることができたのではないだろうか。
そんな「ナキガオ」演奏後のMCパートはギターの龍星が担当。バンド結成当初を振り返りつつ、メンバーチェンジを経て今の4人で音を鳴らせていることへの喜びや支えてくれているまわりの人達、ファンへの感謝を伝えていく。そして、「あなた達の人生すべてを肯定します。受け取り方は自由。最後まで楽しんでください!」とMCを締め括ると、「HELLO ANTIWORLD」へ。この曲はいわゆる“タオル曲”。ミイの煽りに加え、ラウド調のサウンドと激しい照明にも煽られて、ファンも全力でタオルを回して会場にはさらなる一体感が生まれていく。続いて、ミイの魂の叫びのような歌声が響き渡る「THE FLAME」を経て、新曲「オレンジデイズ」を初披露。「ここにいるみんなの明日が明るく照らされますように」と語り歌い始めると、オレンジの照明で夕陽に照らされたような幻想的な空間が広がっていく。思い出に浸りたくなるようなセンチメンタルな側面もありながら、明日に向かって走り出したくなるようなWisteriaらしい応援歌だ。妻夫木聡と柴咲コウ主演で、2004年に放送された恋愛と友情を描いたドラマと同タイトルのこの曲。ドラマ世代のリスナーにも突き刺さる楽曲なのではないだろうか。ライブ後、日付が変わった3月6日0時にデジタルリリースされたため、ライブの余韻に浸りながら聴き返したファンも多かったことだろう。
轟音のギターが鳴り響く中、「もっとギアを上げていこう! 魂奮わせていこうぜ!」と呼びかけると「加速」へ。会場中のボルテージをさらに高め、加速させながらライブは後半戦へと突入していく。このブロックではギターの龍星とベースのコウメがところ狭しとステージ上を動き回りながら演奏する姿も見られた。そんな感情を爆発させるようなパフォーマンスに、拳を上げるファンの手にもますます力が入っていく。「Ready for action」はコールや龍星のギターソロ、クラップを受けた落ちサビ、転調するラスサビなど見所や聴きどころ満載のパフォーマンスに。そして、ライブならではの楽器隊3人によるインストを挟み、会場中のファンがピースサインを掲げた「ピース」で圧倒的な多幸感に包まれると、最後のMCパートに。
ミイが今回のツアータイトル<Sun up 24/7>や新曲「オレンジデイズ」に込めた思いを語りながら、「オレンジデイズ」のデジタルリリースをお知らせすると、大きな拍手と声援が沸き起こる。そして、ライブはいよいよラストブロックへ。「感謝の気持ちをこの歌で届けます」と語り歌われたのはミイが作詞を手がけた「kotoba」。サビでは客席側にも照明が照らされ、Wisteriaとファンが思いをぶつけ合うようなパフォーマンスに。そして、「ここにいる全員の明日が笑顔で晴れますように」と語ると、「ハレノヒ」へ。メンバー自身が「Wisteriaの代表曲」だと語る大切な2曲でライブ本編を締め括った。

すぐさまアンコールの拍手が沸き起こり、ステージにはミイと龍星のふたりが登場。「ワンマンにしかできない特別なこと」と語って、ふたりがそれぞれスポットライトを浴びながら「White」をアコースティックバージョンで披露。ミイのボーカルと龍星のアコースティックギター、そして、ファンのクラップだけが鳴り響く一夜限りの特別な「White」に。龍星がWisteriaのステージでアコギを演奏したのは初めてとのこと。ファンにとっては嬉しいプレゼントとなったのではないだろうか。
最後のMCパートではコウメとミイが今回のWWWをソールドアウトにできなかった悔しさを語り始める。ただ、それさえも糧に前を向いて進んで行こうというバンドの強さも同時に感じさせてくれた。ファンやまわりの仲間達への感謝を伝えたところで「次はパンパンにします。もっと強いバンドになるので見ていてください!」と高らかに宣言し、ラスト1曲はメジャーデビューシングルの「インベーダー」。バンドのコンセプトを表現したようなパーティーロックチューンだ。ポップでキャッチーなサビとクラップや拳を掲げて生まれる一体感。最後までWisteriaらしく会場を巻き込みひとつにしていく。曲を締め括る“革命前夜”という歌詞が胸に刻まれたファンも多かったことだろう。そして、ラストもファンと一緒に両手でピースサインを掲げて、ワンマンライブ<Sun up 24/7>はフィナーレを迎えた。
幾度かのメンバーチェンジを経て現在の4人体制となり、Shibuya WWWへと辿り着いたWisteria。最新曲「オレンジデイズ」まで実に全21曲披露したセットリストからは、彼らが積み重ねてきた歴史や乗り越えてきた困難、紆余曲折を経て辿り着いた現在地が感じられたほか、新体制となった彼らの決意やバンドマンとしての矜持、これから目指す未来までもが感じられたのではないだろうか。と同時に、ファンとの一体感、楽曲が生み出す高揚感、ライブならではの多幸感など、彼らのコンセプトである「Peaceful Days With You…」が一切ブレずに貫かれていたライブでもあった。「ナキガオ」と新曲「オレンジデイズ」を携えて、2026年、Wisteriaはここからさらに突き進んでいく。新たな旅と戦いはまだ始まったばかり。今後のWisteriaのさらなる進化と覚醒に期待したい。
取材・文◎ATSUSHI OINUMA
撮影◎かわどう(Tabata Daiki)


■新曲「オレンジデイズ」
2026年3月6日(金)配信開始
配信リンク:https://wisteria.lnk.to/orangedays
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◆Wisteria オフィシャルサイト
