小沢健二、26年春ツアー決定。YouTube Live+中島みゆき「悪女」カバーを含む“ご挨拶ep”発表

2025.12.24 18:00

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小沢健二が2026年のゴールデンウィーク期(4月〜5月)から、2年ぶりとなるホールツアー<月と街のAidade>を全国6都市で行なうことが発表された。単独ライブは2024年8月の日本武道館での<LIFE再現ライブ>以来となる。

公演は広島は10年ぶり、福岡は4年ぶり、京都は16年ぶりの開催。東京は26年春に開館する新ホールで行われる。前ツアー<モノクロマティック>では「ひみつ小道具」としてネクタイやホイッスルなど会場で使用するグッズが全席に付いたが、今回のツアーでも23歳以下向けの減額チケットを含め、全席に新たな「ひみつ小道具」が付属する。

▲参考:24年<モノクロマティック>時のひみつ小道具

また、ツアーに先立ち本日クリスマスイブの12月24日(水)24時から4トラックEP「ツアーのご挨拶ep」が配信されることも決定した。ナレーション2トラックに加え、ツアーの「ご挨拶曲」として新曲「超能力と無限の藍色」、そして中島みゆきの名曲「悪女」のカバーを収録。小沢が自身の名義で、スタジオ録音されたカバーを発表するのは初となる。

さらに24日の22時からはYouTube Live(生配信)も行われる。小沢がいるニューヨークから、未発表曲を含む「見たことない感じの」生配信になるとのことだ。


ツアー開催について、小沢健二本人のコメントは以下のとおり。

   ◆   ◆   ◆

月の表面の温度は、太陽が当たっている時は灼熱の120度、太陽が当たらなくなると極寒のマイナス130度とかになる。いわば昼と夜の温度差、250度。これは月には空気がほぼ無く、地球のように大気が守ってくれないからだそう。

つまり三日月の明るい部分は超高温で、暗い部分は超低温。満月は灼熱。月はぼくらの目の前で、激しいアップダウンの波をくり返す、いわば「とても躁鬱な石」。死の冷たさを持つ宇宙に、ヒリヒリするほど直接にむき出しの月は、外部の影響をもろに受けてしまう。

月はルナとも言うが、英語で「ルナティック(月的)」と言えば、「精神的におかしい」「狂っている」という意味(普通によく使います)。その月という石で、地球の住人は一年を12とかに割る。その石の動きは、地球人のメスの体に影響するとか言う。

心のアップダウンの波は、大きさや頻度や周期はちがいつつ、誰にもあるけれど、今年は特にアップダウンの大きい若い人たちと話すことが多く、自分も若い頃に波が大きかった感覚を、よく思い出しました。月は狂気っぽいけど、同時に自由奔放とも言え、街は正気っぽいけど、人にアップダウンの波を抑えて、周りに合わせることを求める、もどかしい場所でもある。

月と街のあいだで。アップダウンの激しさと、それを抑え、安定(したふりを?)することの、どちらかの極に行き切ることはできなくて、それらのあいだで、Aidade?

ライブは自伝的なものだけど、そろそろ引退も見えてきた年齢ですし笑、若い頃にきつかった、あるいは恵まれた、あのルナティック感?笑と、向き合うツアーをしたいです。

そしてルナティックと言えば、「悪女」。月夜に(自分の解釈です)ルナりまくり、ホテルのロビーに居座り、裸足で夜明けの電車で泣く、ぜんぜん悪女じゃない、あのひと。そして友人、マリコ! ぼくはカバーされることが多いのですが、いつかカバーする側に回ろうと思っていたのを、名曲「悪女」で遂げました。アレンジとギターでのカバーでもあります。

10年ぶりの広島公演は満月「フラワームーン」の夜で、福岡もほぼ満月。16年ぶりの京都、おなじみの大阪、名古屋、東京。公演日の月の見え方(見えれば)を並べたデザインと、EPのジャケットを添えました。ジャケットは月の温度差を色のイメージにして、三日月を描いたものです。

本日クリスマスイブの日本時間24日22時、朝のニューヨークからYouTube生配信をします。見たことのない感じのものになります! そして24日の24時、「ツアーのご挨拶ep」が配信になります。4曲目「悪女」をリピートするのは、1曲目から聴いた後に笑お願いします。

ライブ、ぜひいらしてください!

では、後ほど生配信で。できれば最初からご覧ください・・・
小沢健二

P.S. ツアーのご挨拶曲「超能力と無限の藍色」の歌詞を、ツアー情報の下につけます。

   ◆   ◆   ◆

■ホールツアー<月と街のAidade>

大阪
2026年4月26日(日) フェスティバルホール
開場17:00/開演18:00

福岡
2026年5月1日(金) サンパレスホール
開場18:00/開演19:00

広島
2026年5月2日(土) 上野学園ホール
開場17:00/開演18:00

名古屋
2026年5月4日(月・祝) 愛知県芸術劇場大ホール
開場17:00/開演18:00

京都
2026年5月8日(金) ロームシアター京都 メインホール
開場18:00/開演19:00

東京
2026年5月14日(木)・15日(金) SGCホール有明
開場18:00/開演19:00

●オフィシャル抽選先行受付
2025年12月24日(水)18:00~2026年1月5日(月)23:59
受付URL:https://l-tike.com/concert/ozkn/

   ◆   ◆   ◆

「超能力と無限の藍色」(詞・曲 小沢健二)

日常の雑事は
シシュフォスの岩のように
終わりのない つぐないなのです
 
今 昇る三日月に乾杯をしよう
本日の危険は去り
街の夜 透きとおる 
超能力があるなら 飛んでゆけるのかな?
無限の藍色

『夕焼け小焼け』が鳴る
列島の time zone 一つ
福岡 広島 大阪
京都 東京 名古屋
四国 沖縄 北海道 離島
夜食は何にしようか?
日本だから やはり イタリアンか?
サイゼリヤ! 
白か 赤か 琥珀色か
君の好きな芋でも煮るか?
トマト缶に頼るばかりでは 飽きるから

日常の雑事は
しばしば ゾンビのように
倒したぁ!と 思った後
襲い来るもの

今 昇る三日月にグラスを投げ
最後の一撃に立つ!
君が笑う その時
超能力とは こんな力のことじゃないか?
とふと 思うのだよ

今 昇る三日月に乾杯をしよう
本日の危険は去り
街の夜 透きとおる
超能力とは 日々の力のことじゃないか?
とかと 思うのだよ

思うのだよ

リリース情報

■『ツアーのご挨拶ep』
2025年12月25日(木) デジタル配信
試聴・購入: https://ozawakenji.lnk.to/ss26_goaisatsuPR

<収録内容>
1​. ナレーション1
2​. 超能力と無限の藍色
3​. ナレーション2
4​. 悪女

■『日比谷野音の小沢健二 オフィシャル海賊盤』
2025年12月24日(水) 発売
LPレコード:PROV-7016 ¥6,800(tax in)

<収録内容>
A1​. アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先)
A2​. 彗星
A3​. ぼくらが旅に出る理由
A4​. 愛し愛されて生きるのさ
A5​. 東京恋愛専科(または恋は言ってみりゃボディー・ブロー)
A6​. ラブリー
B1​. フクロウの声が聞こえる
B2​. 天使たちのシーン
B3​. 向日葵はゆれるまま
B4​. カウボーイ疾走
B5​. 地上の夜
B6​. 天気読み
B7​. 昨日と今日
B8​. 暗闇から手を伸ばせ
B9​. 強い気持ち・強い愛
B10​. 暗闇から手を伸ばせ
B11​. ローラースケート・パーク
B12​. 流動体について

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