【ライブレポート】OverTone、8年の活動に終止符。全身全霊で届けた最高のハーモニー

OverToneが2025年12月6日(土)、大阪・梅田CLUB QUATTROにて解散ラストライブとなる<OverTone Last Live 〜倍恩〜>を開催した。オフィシャルからのレポートをお届けする。

会場は開演前から多くのファンで溢れる中、開幕したライブはオープニングSEに合わせて、メンバーが登場。1曲目はメジャーデビュー曲「ゼロ」からアクセル全開のスタートを切り、OverToneの最大の武器である特有の美しいハーモニーが会場を包み込んだ。
前半は「めくるめく」「青のSUN 」「君はイタい 」「週末レイジー」といったアッパーなナンバーで勢いよくスタート。MCを挟んでからは「しあわせのうた」「平行線ロマンス」「オレンジ色」などの聴かせるナンバーも織り交ぜて会場の空気を彩る。その後も明るくもエモーショナルな楽曲でオーディエンスとの一体感をさらに高めていった。






中盤ではMCの流れで美しいアカペラ歌唱を披露し、会場は大きな拍手に包まれた。続いて多彩な楽曲を次々と繰り出し、ボーカルグループとして高い評価を得てきた歌唱力とコーラスワークを存分に発揮した。
そして、最後のシングルリリースとなった「手紙」では壮大でエモーショナルなサウンドに乗せて、ファンへの感謝の気持ちを全て詰め込んだメッセージを歌い上げ、会場では涙をこらえきれないファンの姿が続出した。
終盤では大切に歌い紡いできた「Yesterday」「GoodNight」を歌唱し、アカペラスタートの「倍恩」でラストライブの本編を締め括った。
メンバーがステージを降りてからも、客席のファンから「僕らの街」 の合唱とアンコールが鳴り止まない中、再び4人がステージに登場。ファンの期待に応えるように「共感性自尊」「Encore」を披露したのち、集合写真を撮影しているとファンからの寄せ書き横断幕がプレゼントされるサプライズも。そして彼らの作品の中でも大切な1曲でもある「M7」を届け、本当に最後の1曲として「同じ目線で届けたい」という言葉をそのまま体現するように客席の中へと歩み出て「僕らの街」を歌い切った。
OverToneとして最後となるMCで、メンバーが込み上げてくる想いを会場に集まった全ての人に向けてそれぞれ送った。
八上和希:
「正直、今日を迎えるのが怖かったです。このグループを終わらせたくなかったなと思っていました。でも解散することに悔いはないです。皆さんのおかげで8年間、繋いで来れました。今日この場に集まってくれたミュージシャン仲間、関係者、そしてファンの皆さん、本当に有難うございました。」
GUCCHI:
「応援してくださった全ての皆さんに感謝を伝えたい想いがたくさんあります。そして、メンバーの3人にも感謝を伝えたくて。うまく言葉がまとまらないのですが、最高の音楽人生を有難うございました。」
NOWAR The 匠:
「今日たくさんの人が観に来てくれて、OverToneは本当に愛されていたんだと実感しました。僕らの音楽が皆さんの日常に寄り添えていたのだと思うと、とても嬉しいです。8年間、有難うございました。」
アマノ:
「すごい悩んだ時期もありましたが、こんなにたくさんの人が観に来てくれてOverToneが愛されていることを実感しました。必要としてもらえてることが何より幸せでした。この4人を愛してくださって有難うございました。」
約2時間にわたりアンコール含めて全24曲を全身全霊で届けきったOverToneのラストライブはついに幕を下ろした。

OverToneとしての歩みはここで一区切りとなり、メンバーはそれぞれ新たな道へと進んでいくことになるが、彼らが8年間の活動で紡いできた楽曲や、ファンとともに積み重ねてきた時間は、これからも色あせることはない。ふと彼らの音楽を聴きたくなったとき、OverToneが残した数々の軌跡を思い返し、その声とハーモニーを心に灯してほしい。

撮影◎渡邉 一生
◾️ラストデジタルシングル「手紙」
配信日:2025年10月1日(水)
https://lnk.to/pre_tegami

▼「手紙について」全メンバーコメント
https://overtone0906.com/contents/973184






