◼︎多彩なコンセプトが描き出す、ル・クールの1stシングル

──では、1stシングルについてもお話を聞いていけたらと思います。表題曲「TABOO」は、《君を連れ出そう》という歌詞やドラマティックな展開がとても印象的でした。ライブで聴いたらさらに引き込まれそうですが、特に注目してほしいポイントはどこですか？

ノエ：この曲には「君を守る」とか「幸せにする」といった思いが込められています《君を連れ出そう》という、誰もがドキッとするような歌詞もあって、かっこいい曲に仕上がっていると思います。

ルカ：歌い出しを僕が担当してるんですけど、みなさんの耳にすっとなじむ優しさと温かみのある声を意識して歌いました。ぜひ注目して聴いて、曲に引き込まれてほしいです。

アメ：ルカの歌い出しに続く《傷跡残るぐらい強く抱きしめるから》という部分を歌っているんですけど、その後にみんなから抱きしめられるような振り付けがあります。振り付けも相まって、さらに曲の世界観に引き込まれるんじゃないかなと思います。

ルネ：僕は《終わりのない 巡る運命の輪舞曲 鳴り響いてく》という部分を担当していて、リズム感を大事にして歌っているので注目してもらいたいです。あと、ダンスはすごく一体感が出ているんじゃないかなと思います。

イヴ：曲の前半はみんなで抱きしめたりするんですけど、後半のラップパートで雰囲気が一気に変わって、強いトーンのかっこいい曲調になります。迷わずに飛び込んでいく感じがすごく好きで、自分自身も勇気づけられます。歌詞も含めて、じっくり聴いてくれたらうれしいです。

リアム：最後の《君をtake you away 今すぐに》で全員が一斉に歌い出すところもお気に入りです。そこでまた6人の雰囲気がガラッと変わるんです。僕はそのときのフォーメーションが端なんですけど、本当はセンターの一番後ろから見ていたいくらい好きなシーンで。歌っている側としても楽しいし、観ている方も引き込まれる部分なんじゃないかなと思います。

ノエ：僕もリアムくんと全く同じことを思っていました。僕はそのフォーメーションのときに前にいるんですけど、メンバーの一体感を感じられて最高です。

──2曲目「Unveil」は、内面を解放していくような力強さを感じました。聴いていて思わず体を動かしたくなる曲だと思うのですが、改めて曲のイメージを教えてください。

イヴ：「Unveil」は、自分の気持ちをさらけ出すことを歌っている曲です。自分の内側に秘めたものを解放して、覚醒する曲になっているのかなと。すでにライブでも披露しているんですけど、サビ終わりにみんなで肩を上下に動かす振り付けを、ファンの方が一緒にやってくれるのが本当に可愛いんですよ。親しみやすい曲でもあるので、ライブで観たときはぜひ一緒に踊ってくれたら嬉しいです。

リアム：その振り付けを僕が担当させてもらっていて。音楽の楽しみ方は人それぞれだからこそ、みんながつい踊りたくなる振りを作れたのはすごくうれしいです。遠目で見ると全員そろっているけど、よく見ると一人ひとりの個性が出ていると思うので、ダンスはぜひ細部まで見てほしいです。

──振り付けで特にお気に入りの部分は？

リアム：最初の《oh give me give me your heart》の部分かな。振り向いて“お前のハートをくれよ”という動きをするんですよ。曲の始まりで、みなさんの心をグッと掴むパフォーマンスになっていると思います。表情や手の動かし方まで注目してみてください！

イヴ：僕はDメロの《anybody 連れ戻させはしない》の振り付けがめっちゃ好きで。みんながしゃがんで動いているときに、ルネくんだけ立ってるんですけど、そこがすごくかっこいいんですよ。真ん中でみんなを引き連れてるラスボスみたいな感じ。

ルネ：うれしいです。僕はサビの振りが好きです。《肩を抱き寄せましょう》で肩を抱き寄せるときに、優しさが垣間見えるし、足のステップや移動もけっこうあるので、ダンスのキレをみんなで見せられる。大好きなところがいっぱい詰まった曲です！

リアム：そう言ってもらえて嬉しいです。ありがとうございます。

──お互いの感謝とリスペクトがすてきですね。歌詞についてはいかがですか？

ルカ：歌詞には「抑圧から解放されて、自分に課した鎖を脱ぎましょう」という意味が込められています。みなさんもきっと日常生活で何か自分に課している鎖があると思うんですけど、ライブで僕たちと一緒に盛り上がることで、自分を解放させてくれたらいいなと思いながら歌ってます。

アメ：《僕ら 僕のままでいちばん綺麗だ》という歌詞が大好きです。

──3曲目「流星群の夜」は、星や光をモチーフにした歌詞が印象的です。曲紹介はどなたにしてもらいましょうか？

ルカ：ジャンケンする？

リアム：ここで！？

アメ：1回やっとこう。

メンバー：ジャンケンポン！（ルカが勝つ）

アメ：ルカはお弁当ジャンケン以外は強いんですよ。

ルカ：勝っちゃった（笑）。「流星群の夜」は、たくさんのファンの方がいるライブ会場や、空が見える会場で歌ったらすてきだろうなと思う歌です。

アメ：ファンの方と僕たちの絆を歌っている歌だよね。ひとつひとつの星の明かりは小さいけど、集まると星座になる。そんなイメージです。

ノエ：誰かが誰かを支えているのではなく、お互いに支え合っているというメッセージが込められています。

リアム：これをライブで披露したら、ファンの方々のペンライトが流星群みたいになりそうだよね。毎回歌うのが楽しみになるだろうな。

イヴ：歌詞も、自分が流星を見ている視点や、宇宙の中に飛び込んでいくような視点など、さまざまな解釈ができると思います。多様な関係性が込められているので、自由に感じながら聴いてほしいです。

ルネ：僕は最後の《Lalala-lala》の部分が好きです。みなさんの星が集まって輝いているイメージがあるので、メンバーやいつも支えてくださる方のことを思い出しながら歌っています。

──3曲とも異なるコンセプトがあって、それぞれ違ったかっこよさや美しさを感じました。レコーディングではどんなことを意識して歌われましたか？

リアム：僕はいつも、感情を乗せるだけでなくライブ会場の景色を想像しながら歌うようにしています。でも「TABOO」のときは「イメージが広すぎる」と言われてしまって（笑）。今回の3曲だと「TABOO」がいちばん苦戦しましたね。

イヴ：僕はとにかく「自分の感情を出すぞ！」という気持ちがあります。「この曲の世界の主人公はどんな人生を歩んできたんだろう？」「自分がこの場面だったら、どんな気持ちになるんだろう？」と考えながら、そのときの気持ちをそのまま言葉にするようなイメージで歌っています。

アメ：「TABOO」のレコーディングでは、《強く抱きしめるから》の「強く」をめちゃくちゃ強く歌いました。逆に、その前の《傷跡残るぐらい》はウィスパーで抑えて。いろんな声を出せるカメレオンタイプってよく言われます。

リアム：だからアメに歌のコツ聞いても参考にならないんですよ（笑）。

アメ：僕はいつも下のハモリを歌うことが多いんですけど、今回はパターンが過去一多くて大変でした。頑張りました。

──もっとお話聞きたいところですが、あっという間にインタビュー終了の時間が近づいてきてしまいました。では最後に、みなさんの目指すアーティスト像を聞かせてください。

ルネ：今後も自分の表現力やかっこよさを追求して、小さい子から年配の方までたくさんの方に知ってもらえるアーティストになりたいです。いつかドームのような大きな会場で、自分たちの考えた演出でライブができたらいいなと思います。

リアム：将来的には日産スタジアムでもライブやりたいよね。あまりアイドルではやってる人がいない会場だから、埋められたらすごいって聞いたことがあって。ル・クールでやったらとんでもないことになるだろうなって。

ノエ：やりたいですね。僕はル・クールという存在がもっと世の中に広まって、世界中の人たちに僕たちの歌が届いたらいいなと思います。

ルカ：僕らには、僕らにしか出せない表現があると思うので、みなさんが味わったことのないような新しい刺激を与えられるアーティストになりたいなと思います。海外ツアーもやりたいです。

アメ：僕たちが「好きを恐れずに自分を出していいんだよ」と伝えることで、「自分の好きをちゃんと表現できるようになって、人生がすごく楽しくなりました」と言ってくれる方がたくさんいます。そういう人をもっと増やせるように、これからも頑張りたいです。

イヴ：僕たちがかっこよさを追い求めている姿を見て、「自分の好きを追求したい」とか「もっと自分の好きなことをさらけ出していいんだ」と思ってくれたら嬉しいです。

取材・文◎伊藤美咲

「TABOO」
発売日：2025年9月24日（水）

【初回限定盤A】

シングルCD＋DVD
価格：￥1,700（税別価格￥1,545）/TECI-984
［CD収録内容］
1.TABOO
2.Unveil
［DVD収録内容］
「TABOO」MUSIC VIDEO

【初回限定盤B】

シングルCD＋DVD
価格：￥1,700（税別価格￥1,545）/TECI-985
［CD収録内容］
1.TABOO
2.Unveil
［DVD収録内容］
「TABOO」MUSIC VIDEO MAKING MOVIE

【通常盤】

シングルCD
価格：￥1,300（税別価格￥1,182）/TECI-986
［CD収録内容］
1.TABOO
2.Unveil
3.流星群の夜
4.TABOO -instrumental-
5.Unveil -instrumental-
6.流星群の夜 -instrumental-