【速レポ】<中津川 WILD WOOD 2025>レキシ、興奮怒涛の初日WONDER WALLトリ「みんなで一緒に歌って~!」

2025.09.20 23:45

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初日のWONDER WALLを締めくくるのは、レキシだ。ステージ周囲には、稲穂を手にした民衆が主役の登場を待ちわびている。SEで法螺貝が開演を告げると、照明がたいまつのように揺れるステージにレキシが姿を見せた。

◆ライブ写真

「<WILD WOOD>! はじめまして! どうも、ケビン・コスナーです! はいケ・ビ・ン! はいっ(マイクを向けて)コスナー!」と、コールアンドレスポンスを2回ほど試みたものの、良心の呵責に耐えかねたのか、すぐさま「違~う!」と自ら打ち消して、「まだ歌わないから! まだ稲穂早いから!」と、レキシライブお馴染みの品「光る!INAHO」を手にフィールドを埋め尽くした民へ注意するレキシ。

「みんなで、鳥獣戯画に思いを馳せましょう!」と、「ギガアイシテル」からライブがスタートした。タイトなサウンドに乗せた珠玉のメロディが心憎い。「今宵もWILD WOODが始まるよ~!」と歌詞を変えてシャウトするレキシに大喝采だ。ラップを炸裂させると稲穂を振り、手拍子で盛り立てるオーディエンス。曲の最後に、「I love you!」と叫び、指を回しながら、久保田利伸の「LA・LA・LA LOVE SONG」へとスムーズに移行して見事な歌声を披露。再び「ギガアイシテル」へ戻り、オープニングから最高の盛り上がりとなった。

十二単風衣装に着替えると「SHIKIBU」へ。紫色の艶やかなライティングを浴びながら「シキシキブンブン シキブンブン」と声を合わせて、気分はあの時代へタイムリープ。

続いて登場したイルカのバルーンに、異様な盛り上がりを見せるオーディエンス。「いったん落ち着けよ、中津川!」とたしなめるレキシも引き気味な盛り上がりだ。「KMTR645」の疾走するサウンドに乗せて、ステージから放たれたイルカが7体、オーディエンスの上にダイブすると、あちこちでイルカが泳いでいる。レキシの歌に合わせて「キュキュキュ キュキュキュっキュー」っとフリ合わせする、森の中での謎の集会感を醸し出しつつ、ライブは進む。

MCでは、「岐阜でのライブは初めて」という意外な事実を告白。さらに稲穂のランプを5回点滅させるように促すと、ドリカムの「未来予想図 II」ならぬ「レキシ予想図 II」を大合唱。隣のステージで、この後始まるスカパラのライブに移動しようとする観客を目ざとく見つけると、「Paradise Has No Border」のメロディに乗せて「みんな大好き、GAMOさん~」と歌い出して全員で歌うなど、自由極まりない時間を経て、「狩りから稲作へ」に突入した。

いっせいに揺れる輝く稲穂。実りの秋、中津川に揺れる稲穂に心も揺れる。「気がかりは中津川のことばかり」と歌詞をもじって歌うレキシに、素早くリアクションする中津川のオーディエンス。クールに「タカユカシキ ネズミガエシ」のコールアンドレスポンスでますます一つになったと思いきや、「劇団四季、キャ~ッツ!」と叫んだレキシは、突然「なにが劇団四季、キャ~ッツ!だ!」と自らの定番ネタを否定しつつ、「だいたいそれは稲穂じゃねえ、すすきだ!」とファンの持ち稲穂にダメ出し。King Gnuを歌唱してからの「そして輝く稲トラソウルッ!」「Hey!」で思いっきりテンションを上げてから、強引に「狩りから稲作へ」に曲を戻すと、「みんなで一緒に歌って~!」と、「縄文土器 弥生土器 どっちが好き? どっちも…そして<中津川 WILD WOOD>が好き」と歌い喝采を集めた。

ラストは疾走する「きらきら武士」でエモーショナルに扇動すると、自らシンセサイザーを操ってカオスへと誘い、興奮冷めやらぬ中で舞台を去っていった。そのエンターテイナーぶりで、<中津川 WILD WOOD 2025>初日のWONDER WALLを最高の余韻を残して締めくくってくれたレキシであった。

取材・文◎岡本貴之
撮影◎TAWARA (magNese)

■セットリスト
1​. ギガアイシテル
2​. SHIKIBU
3​. KMTR645
4​. 狩りから稲作へ
5​. きらきら武士

 

■<中津川 WILD WOOD 2025>
9月20日(土) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
9月21日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
open10:00 / start11:00 / 21:00終演予定
岐阜県中津川市茄子川1683-797
【Day1:9/20(土)出演者】※A-Z順 
ザ・クロマニヨンズ、Def Tech、04 Limited Sazabys、Hedigan’s、HEY-SMITH、一青窈、jo0ji、JUN SKY WALKER(S)、神はサイコロを振らない、KREVA、日食なつこ、Nothing’s Carved In Stone、奥田民生、レキシ、サバシスター、SiM、土岐麻子、東京スカパラダイスオーケストラ、ヤングスキニー、レトロマイガール!!(Opening Act)
【Star Guitar】DJ 西寺郷太(NONA REEVES)、須永辰緒(sunaga t experience)
【Day2:9/21(日)出演者】※A-Z順 
ACIDMAN、The BONEZ、Chilli Beans.、Dragon Ash、GLIM SPANKY、go!go!vanillas、iri、木村カエラ、Omoinotake、Original Love、Penthouse、Rei、レトロリロン、スガ シカオ with FUYU、水曜日のカンパネラ、打首獄門同好会、w.o.d.、吉澤嘉代子、Khaki (Opening Act)

 

関連リンク
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