ギブソン・カスタム、奥田民生が所有する1959年製レス・ポールを徹底再現

ポスト

ギブソン・カスタムから、奥田民生の所有する1959年製レス・ポール9-1165を徹底再現した「Gibson Custom Collector’s Choice #29 Tamio Okuda 1959 Les Paul」が発売される。

この1959年製レス・ポールは、ギターマニアなら知る人ぞ知る大変貴重なモデル。本物のモデルなら、状態によっては数千万円もの値がつくものだ。


「Gibson Custom Collector’s Choice #29 Tamio Okuda 1959 Les Paul」を発売するにあたって、2011年3月8日、デジタル・スキャナーをはじめとしたインスペクション・ツールを携行して来日したカスタム・ショップ・チームは、都内の音楽スタジオにて、奥田民生の所有する1959年製レス・ポール9-1165を入念に調査し、収集した情報をパッケージ化して持ち帰った。日本を代表するアーティストとしての奥田民生へのリスペクトと、レコーディングやコンサートというプロの制作現場で長年使い込まれた、サンバースト・レス・ポールの存在意義を高く評価したカスタムは、同年、レス・ポール9-1165のCollector’s Choiceシリーズとしての製品化を決定した。

プロジェクト開始後の2011年12月、先ずはホワイト・ギターと呼ばれる未塗装のギター(プロトのためのプロト)が製作され、ネックのフィーリング、ボディ形状、全体のバランスなど基本的な部分の本人確認を行い、そこで得たフィードバックを基に、トム・マーフィーも参加してエイジングまでも含むトライアル・アンド・エラーを重ね、2013年10月に遂にプロト1号が完成、このプロトは再来日したカスタム・チームから奥田民生に直接手渡され、ヒアリングが行われた後に、同年のツアーの中野サンプラザ公演など現場に投入されていった。

その後一定のトライアル期間を経て検証し、さらにレプリカ度を高めるための仕様変更と、本人によるトーンへのリクエストにこたえるチューニングを施したプロト2号が完成したのが2014年10月、再度フィニッシュの色合わせの若干のモディファイを加えることが話し合われたが、最終仕様が確定し、2015年のリリースが決定したという、非常に長い年月による調整が行われた。

弾き心地、そして音の完成度は言うまでもなし。歴史に残るエレクトリック・ギターの代表。これを弾かずして、エレキの歴史を語れようや! ぜひ手にとって、この名器の価値を感じ取ってもらいたい。

製品概要

製品名
「Gibson Custom Collector’s Choice #29 Tamio Okuda 1959 Les Paul」

製品価格
Custom Aged 希望小売価格1,027,000円(税別)
Vintage Original Spec (V.O.S.) 希望小売価格842,000円(税別)

スペック
Body: Unique Figured Maple top, Genuine 1 Piece Mahogany Back
Neck: 1 Piece Genuine Mahogany neck with maple spline (Vintage trussrod)
Fingerboard: 1 Piece Indian Rosewood
Inlay: Aged Cellulose Trapezoid
Nut: Nylon
Tuners: Reissue Kluson Deluxe
Tailpiece & Bridge: Lightweight Aluminum ABR-1 with Thumbwheels
Pickups: 57 Classic
Headstock: Reissue Holly Head Veneer with Pearl Gibson Inlay
Hardware: Nickel
Knobs: Gold Top Hats
Finish: Okuda ‘Burst Top, Aniline Dye Back and sides
Collateral: Certificate of Authenticity
Run: Limited Edition of up to 300 (Aged and VOS)

この記事をポスト

この記事の関連情報