ketchup mania、2ndアルバム『L・O・V・E』インタビュー
DAI:「Sunshine Girl」は印象に残ってます。これまで僕はあまり歌詞を書いてないんです。とくに恋愛の歌詞、甘い歌詞なんかは書こうとは思わない。そういうのはロックとしてはカッコいいとは思わなかったし今後も書かないと思うけど、今回はあえて恋愛の歌を書いた。そういうことを言いたい対象がいるから今回はこれを書いたんで、そういう意味で印象深いですね。あと「My manual」は僕らの得意な形の曲だし、HIROちゃんの危険な歌詞も好き。
WANI:僕の会心の一撃みたいなのは「BASTERDS!」と「Sunshine Girl」と「L・O・V・E」ですね。やっぱりテンポの速いノリのいい感じの曲は、自分のよさが最大限に出せてると思います。苦労したのは「melt」ですね。テンポがミドルなだけでも苦労するのに、レコーディング中に構成が変わったし、普通の8ビートにタムを使って面白いことやってよ、みたいに難しい要求も多くて、すごく時間がかかったんです。もう泣きたかった(笑)。
Yosei:ベースを録ってて気持ちよかったのは「LIFE SIZE」ですね。楽しかったのは「Sunshine Girl」。「LIFE SIZE」はビート感が好きだし、WANIが叩いたドラムに合わせたときにぴったりですごく気持ちよかった。「Sunshine Girl」は、歌を聴いたときにAメロのラインがぱっと浮かんできた。あそこの歌に対するラインがすごく好きで、難しかったけどやってて楽しかったです。
HIRO:私は「L・O・V・E」と「melt」。「melt」はちょっと前に書いた曲で、恋についての歌詞なんですけど、大好きな人のそばにいてもすべて欲しくなるという、すごくヨワヨワだけど独占欲がある女の子を書いてるんです。そこから少し先に進んだのが「L・O・V・E」で、恋から愛に進みたい、でも自分はまだ恋レベルで、愛を知れる人間になりたい、という大人のエッセンスみたいなのを入れられたんで、気に入ってます。
HIRO:ちょうど「L・O・V・E」の歌詞くらいのところです。まだ修行中です(笑)。
DAI:これはライヴでもずっとやってる曲で、以前一度CDに入れたんですけど、今はこんな感じにできるんだよっていうのを聴いてもらいたかった。ファンへのプレゼントみたいな意味もありますね。以前と違うのは、パーカッションが入ったりギターでワーミー使ったりしてるくらいですけど、単純に演奏はうまくなってる。
HIRO:ちょうど昨日も以前のバージョンと聴き比べてたんですけど、前のはすごい若さがあふれててキャピキャピな感じですね。今回はBメロなんかに大人っぽさが加わってるなと思います。
DAI:以前からそうだけど、いろんな音楽を聴いたりするくらいかな。あとはまあ、でかい目標を持つこと。たとえば世界で言えばメガデスとか、ヤバイやつらがいるじゃないですか。どうせならそれに追いつきたいし、僕の場合はTHE WiLDHEARTSのジンジャーを超えたいとか、そういうことは日々考えてますね。
Yosei:オレはそんなに特別に意識してることはないな。自分の仕事をいかにこなすかということくらい。
WANI:僕も意識はあんまりないですね。普段の練習は普通にやりますけど、劇的に変わろうとか思わないし。ただ今回、レコーディングを終えたときにはちょっと成長したかなと思いました。レコーディング中に構成がどんどん変わったりして、頭の中がいっぱいいっぱいだったんだけど、何度も話し合ったりいろいろなことを試したりしたんで、個人的にはかなり引き出しが増えたと思います。
HIRO:以前は興味がなかったアーティストの歌詞でも、最近はどうしてこういうことを書くのかって、興味を持って見るようになりました。自分が使ったことがない言葉とか引用とか、興味を持って見ると意外に楽しいんです。
Yosei:具体的にはまだです。さすがにスケジュール的に厳しいんで(笑)。歌詞がぼちぼちできてきたりという状況。
DAI:次はアンスラックスみたいになるんじゃないですかねえ。いや冗談です(笑)。個人的には、次は少し音を抜いたものを作るのもいいかなと思ってます。
Yosei:今回は色々なアドベンチャーというか、幅を広げることに挑戦してみたけど、ホップ、ステップ、ジャンプで言えばこれがステップに当たるアルバムで、次はジャンプになる。今までやったことを土台にして、さらに広げていければと思いますね。今回ミドルをやったから次はバラード行くか、とか。
WANI:うーん、頑張ります(笑)。
DAI:『L・O・V・E』で4ピースバンドとしてのketchup maniaのサウンドはある程度完成したと思ってます。これまで2枚のレコーディングで色々な経験を積んで力がついてきたと思うんで、次はその経験を踏まえた作品になることは間違いないですね。それがどうなるかはこれから考えなきゃいけないけど。
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