待望の新作『インサイド・ザ・ホロウ』の全てが分かる! リリックス大特集<INTERVIEW>
2003年にデビューしたカナダ出身のガールズ・バンド、リリックスが、3年振りの新作『インサイド・ザ・ホロウ』を完成させた。ドラマーのキムの脱退といった苦難もあったが、ザ・キラーズを成功させたジェフ・サルツマンをプロデューサーに迎えた今作は、結果的にとても風通しのいいアルバムに。キャッチーなメロディと80年代のポップ・ロックに影響を受けたサウンドの相性も実にいい。キーボード&ヴォーカルのレイシーに話を聞いた。
レイシー:アリシアは以前、ケリー・オズボーンのバンドにいたドラマーで、今は私たちととっても息が合ってるわ。まるで最初っからこのバンドにいたみたいに、うまくいっているの。ユーモアのセンスがあって、ジョークばかり言ってて、あんなに笑う人、見たことない(笑) オーディションを受けて入ってくれたんだけど、いろんな意味でパーフェクトなドラマーよ。
レイシー:キムの脱退に関しては、私たちで決めたことだったの。苦渋の決断だった。理由は、私たちが進みたい音楽の方向性と彼女のそれが違ってしまったから。でも喧嘩別れというわけではなくて、今でもよく電話で話をしてるし、この前も彼女が始めた新しいバンドのライヴを観に行ったりしたのよ。
レイシー:曲作りに関してはずいぶん前からやっていたの。「ドーナツ」という曲は、実は1stアルバムでマトリックスと仕事をする時に書いたものだから、そこから考えると、この4年の間に書いたいろんな曲がようやく形になったと言えるわね。全部で30曲くらい候補曲があって、そこから絞っていったのよ。
レイシー:2005年の3月15日にレコーディングを開始して、4月の末には終わったわ。
レイシー:そうなの。レコーディング自体はすごく手際よく行なわれたのよ。でも、そのあとの段階で、ものすごく時間がかかってしまって、ここまで延びてしまったの。レーベルのマヴェリック側といろいろやりとりしている中で、なかなか意見が合わなくてね。いくつかやり直しをしたり、ミキサーを探してからミキシングをしたり……。私たちは今回、制作の様々なプロセスに責任を持ちたかったから、それで時間がかかってしまったの。