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日本人レゲエDJの草分けであり、現在はMIGHTY CROWNのレーベルに所属するトップ・エンターテイナー。シンプルなワードが絶妙に散りばめられたリリックが、時にテクニカルな早口トークで、時に穏やかな海のようなメロディに包まれて心に飛び込んでくる。そして人々を十分に楽しませながら、後に残すメッセージは尖った刀のように真理を突く。そんな “静と動”の資質を兼ね備えた、まるで古来の武士のような“RONIN”スタイルのレゲエDee Jay、Papa-Bはジャパニーズ・レゲエの激動の歴史を超越し、常にシーンのフロント・ラインに立ち続けている。

2006年にはジャンルは違えどその音楽愛やスタイルに大いに共通性を感じさせるCRAZY KEN BANDの横山 剣と意気投合、コンビネーションで「Life is Beautiful」をリリース。爽快なSKAのリズムに乗せた大人の人生応援歌が話題を呼んだ。7月には母体であるMighty Crownの15周年の記念の意味もあり、あえてストレートに打ち出した”音楽と自分”というテーマで作られたアルバム『Music is Beautiful』をドロップ。現場向けのダンスホールチューンから聴かせるミッドテンポまで、1曲1曲の幅広さ、アイデアの深さは聴くたびに新しい発見をもたらす1枚。そのアルバムを引っさげ、8月横浜スタジアムで行われた野外フェス「横浜レゲエ祭2006」にも出場。小さなクラブのDJブースの中でも、レゲエ祭の3万人のステージでも、臨機応変、変幻自在のPAPA B節で一瞬で魅了できるスキルを再認識させた。

常に新しいスタイルを生み出しながら、どの曲にも共通する圧倒的なオリジナリティ。PAPA Bは、自分のスタイルを貫きつつ万人にレゲエの楽しさや自由さを届ける稀代のアーティストである。そしてそれが同じアーティストからもリスペクトを集め続ける所以なのだ。

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