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| ――「お経でポン!」や「OUR DANCE」など“純和モノ”のチューンが並んでいますが、日本的な色を打ち出そうというコンセプトは?
PAPA B: 意図的ではないですね。昔、実家でレゲエを聴いてたら「お経みたいだね」って言われたのを思い出したり、地元のセレクターと「ソーラン節もあるぞ」って喋っていたのからアイデアをもらったり、どちらかというと自然な流れだね。全部日本語でダンスの事を歌っている曲を作りたくてやったけど、上手くできないと「手を回して、ナンチャラで~」ってラジオ体操風になっちゃうんで大変でした。民謡や小林旭の曲を聴いて研究しましたね。
――小林旭! いろんな音楽を聴くんですね。そういった意味でハード・ロックチューン「ONE MORE CHANCE」がすっごく気になっているんですが……これは?
PAPA B: 通ってるフィットネスクラブの女性インストラクターが「One More Chance!」って言って、踊り出すのが強烈に頭に残ってて。ある朝起きたらその言葉がメロディー付きで浮かんできたんです(笑)。早速、作ってみたらレゲエっぽくなかったんで、思いっきりロックにしました。アルバム用ではなかったんだけど、周囲のリアクションが良かったんで入れましたね。
――レゲエというジャンルは意識します? 好きな音楽、影響を受けた音楽って何ですか?
PAPA B: もちろんレゲエは一番聴いてるけど、人生の中で聴いてる音楽全部だね。小学生くらいからビートルズやローリング・ストーンズ、中学でヘビメタがきて、次にMTVブーム。ルーツ・レゲエは知ってたけど、もっと大人の音楽だと思ってた。レゲエは黒人音楽だから日本人なりにどう表現するのか? その問題を頭のどこかに浮かべつつやれればと思ってます。ジャマイカ人に「これはジャマイカのダンスホール、日本版だね」って言われるより「日本人はこういうレゲエをやってるんだ。これはジャパニーズ・レゲエっていうジャンルだね」って言われたい。ハワイアンのレゲエを「ジャワイアン」って言ったりするけど、そういう感じ。オリジナルなことができれば面白いよ。
――ライフ・スタイルからリリースするにあたって影響を受けたり、変わったりしたことはありますか?
PAPA B: 彼らとはNYで知り合ってからずっと友達。だいぶ時間がかかったけど、丁度タイミングが合ったんで一緒にやろうか! ということになって…。サミーTやグァン・チャイが、僕にはないアイデアを出してくれることもあるし、良い刺激になってます。直接変わったことはないけど、一緒にやれる安心感は出たね。
――前作『SWORD MAN』には内面に向かっているような暗さがありますが、新作はポジティヴですよね。
PAPA B: 当時ジャマイカへ行ってて、一人ぼっちで行動してたんで、いろいろと考えちゃうことが多くて。ウータン・クランや暗めのオケのダンスホールが流行ってたし、その辺を狙ってたのもあるね。サイモンにアドバイスされてたこともあって、今回はメジャーコードを多めに使ってるかな…(?)。みんなでワハハッ~て明るく笑い飛ばしてしまえるようなものをテーマにしてます。
――「MONEY CAN'T BUY」の<やっぱり金じゃ買えない~♪>など“お金”というテーマが頻出しますが…。
PAPA B: 実は「Dancehall Fiesta~レゲエ祭のテーマ~」('04年7/28発売)のカップリングも「MONEY」。お金がなければ生きていけないって前提がありつつ、お金だけじゃないって面も絶対あるってことを歌った曲です。お金そのものが悪いんじゃなくって、使う人間が悪かったり良かったりするんだと思う。上手く使えば仲間にとっていい影響をもたらすものだし、悪く使えば……まぁ、酒と同じ。「金は掴んでも、掴まれるな」ですね。例えば、ミュージシャンでも大金を手にして、前の曲よりもっと…って金を先に考えた時点で面白くなくなる。上手くコントロールすることが大事でしょう。
――最後にアルバムの聴きどころ、そして横浜レゲエ祭への意気込みを!
PAPA B: 全曲満足のいく仕上がりなんで、あとはそれぞれ楽しんでもらいたい。作品って自分の手を離れると別のものとして動き出すでしょう? 頑固オヤジになろうとは思わないですね。「ラーメンはこういう食い方だろう!?」とかそういうんじゃないから、好きに味わって! レゲエ祭は規模が去年の2倍になるんで、パフォーマンスの面で何かいい裏切り方ができるようにいろいろ考えていきたいですね。
取材・文●宮川リョウ子〔ニコヨン/JPEG〕 >>>レゲエ特集のトップへ戻る |
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